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2007 年度 実績報告書

電子辞書に内在する英語リテラシー阻害因子の特定とその放出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18652058
研究機関静岡大学

研究代表者

淺間 正通  静岡大学, 情報学部, 教授 (60262797)

研究分担者 堀内 裕晃  静岡大学, 情報学部, 教授 (40221569)
井川 充雄  立教大学, 社会学研究科, 教授 (00283333)
祓川 友広  静岡大学, 情報部, 准教授 (90324326)
河原 俊昭  京都光華女子大学, 文学部, 教授 (20204753)
キーワード文脈逸脱 / ワードアタック / 未知語処理プロセス / 辞書リテラシー / トップダウンプロセシン / 読解力 / 英語教育 / スローラーナー
研究概要

平成19年度は,2力年間に亘る研究の最終年度となることから電子辞書に内在する問題点を今一度,印刷体辞書活用グループ(PDg)および電子辞書活用グループ(EDg)間の学習動態に関する比較調査および比較実験を通して再検証することとした。その結果,次のような興味深い知見を得るに至った。
すなわち,PDgにあっては,未知語の記銘・保持自体に関して眺めた場合には,EDgとの間で特に有意差は見受けられないものの,rawdataをひとたび細かく紐解いて眺めてみるならば,読解力の中位層にその保持率の差異が顕著に垣間見られるといった点である。また,未知語(ここでは多義語)をターゲットワードとして読解用英語長文に設定した文脈類推テストの結果を分析してみると,明らかな有意差が生じていたことから,EDgの英語学習態様には,ディスプレー初出画面の初出語義に囚われがちとなる習性が強まるのではないかとの考察が可能となった。未知語検索時のディズプレーの表示様式に,読解力育成の観点からも工夫が凝らされるべき点を痛感した次第である。そこで,これらの研究結果を受け,従来の電子辞書の未知語入力→検索→語義提示→選択の辞書引きプロセスを見直すべく,語義提示から意味抽出に至る過程を帰納的に達成し得るようなプログラム開発に着手した。しかし,プログラム開発部分にあっては,研究期間の不足から,課題を随分と残す結果となった。したがって,平成20年度科研費採択となった研究テーマ「電子辞書に依存する英語学習者のネガティプワードアタックとその矯正プログラムの開発」
(基盤研究C)において十分な成果を得たいと考えている。なお,種々の実験を行った中で,とりわけ未知語推測に関わる部分に関しては,平成19年9月発行の『日本実用英語学会論叢』(No.13)に収録された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国際英語教育の輪郭2008

    • 著者名/発表者名
      淺間 正通・山下 巖・前野 博
    • 雑誌名

      異文化情報ネクサス研究会誌『INEXUS』 No.2

      ページ: 31-35

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 定住外国人の日本語発話能力を高める話速変換-システムの導入と機能シラバスの開発-2008

    • 著者名/発表者名
      淺間 正通・山下 巖
    • 雑誌名

      異文化情報ネクサス研究会誌『INEVUS』 No.2

      ページ: 51-55

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 電子辞書とリーディングリテラシ-英語学習者の未知語処理をめぐって-2007

    • 著者名/発表者名
      淺間 正通
    • 雑誌名

      日本実用英語学会学術誌『日本実用英語学会論叢』 No.13

      ページ: 61-68

    • 査読あり
  • [学会発表] 話し手の心的状態とその言語表出について2007

    • 著者名/発表者名
      堀内 裕晃
    • 学会等名
      第4回幼児のコモンセンス知識研究会
    • 発表場所
      産業技術総合研究所臨海副都心センター
    • 年月日
      20071100
  • [図書] Japan Faces the 21st Century2007

    • 著者名/発表者名
      Masamichi AsamaM.G.Sheftall
    • 総ページ数
      76
    • 出版者
      Eihosya

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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