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2006 年度 実績報告書

アジア地域研究における旧米国陸軍地図局作成地図の利用可能性に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 18652075
研究機関琉球大学

研究代表者

鍬塚 賢太郎  琉球大学, 法文学部, 助教授 (40346466)

研究分担者 町田 宗博  琉球大学, 法文学部, 教授 (10145518)
キーワード地理情報システム(GIS) / 米国陸軍地図局(AMS) / アジア / 沖縄・琉球 / 環境復元 / コンテンツ・アーカイブ / 外邦図 / 地域研究
研究概要

旧米国陸軍地図局(U.S.Army Map Service,以下AMS)は,主に1940〜50年代にかけ世界の様々な地域の地図を作成した。本研究の目的は,AMSがアジア地域について作成した地図の特徴を把握すること,およびAMSマップをアジア地域研究に活用していく上での利点および問題点について,琉球大学法文学部地理学教室所蔵AMSマップを具体的な素材としながら検討することである。
2年計画の1年目である本年度は,3つの課題に取り組んだ。第一は,AMSマップの所在情報の調査・収集である。主に米国公文書館地図ライブラリーにおいてAMSマップ約3,400シリーズに関する,作成地域,作成年,縮尺等のメタデータを入手するとともに,アジア地域の各シリーズ索引図や関連ドキュメントの写しを入手した。
第二は,上記過程で収集したメタデータの整理とデータベース化であり,これに基づくならばアジア地域(東アジア,東南アジア,南アジア)については,少なくとも約550シリーズ以上の地図が作成され,その半数あまりは1940年代前半に作成開始されたことなどが判明した。
第三は,AMS「Okinawa1/4,800」シリーズのGIS化である。まず,1940年代後半にAMSが作成した沖縄本島中南部の地図約200面について,各画像ファイルにデジタル画像処理および空間参照を行い,GISソフトウェア上で当該地図を操作できる仕組みを構築した。次いで,沖縄本島北部地域についても1950年代に作成された同縮尺地形図約50面の所在を新たに確認し,同様の手法でGIS化を行った。
AMSマップは衛星写真を利用できる以前の年代に作成されたものが多く,産業開発が深く進展する前のアジア地域の環境復元などにおいて活用することも可能であろう。次年度はAMSマップの利用可能性について,検討を加えていく予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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