研究課題
当該プロジェクトの最終年度にあたり、バンガロール以外にもバイオクラスター形成の動きを具体的に調査した。既に2007年11月7日にバンガロールの臨床開発施設を訪問したAdvinus社のPuneにある創薬研究施設を訪問して、CSO、創薬化学・知財担当上級取締役、創薬生物学担当の取締役に面会し、内部の研究施設も見学した。同市のInternational Bio Tech Parkは現在、整備中で、Pune大学などの研究機関との連携を基に今後、Critical Massに到達する可能性が予感される。特に、中核的研究者は米国帰りで、地元採用の若い研究者に毎週セミナーを開き、米国流の研究方法や理論を教えて、内部の研究開発力の向上を図っている。また、同社の場合、全面的にTataの資本支援を受けており、ベンチャーキャピタルと異なり、安定した株主の下で基礎研究に近い領域の研究も行なっている。また、2008年8月のIIMB (Indian Institute of Management Bangalore)におけるPPP (Public-Private Partnership)に関する国際会議にて、研究発表と同時に、バンガロールを含むインドにおける医療サービスやイノベーションの実態について議論できた。特に、IBMインドが電子カルテによる国内医療の質改善に取り組み、臨床開発に結び付けようとする動きが注目される。現在問題になっている貧しい患者に対する臨床試験の誤用を国際基準にて適切に管理すれば、インドのヒマラヤ山脈による隔離された地形と国民の遺伝子資源は、新しい治験市場としても有望であるように思われる。バンガロール・プネ・ハイダラバードなどの特定の都市に限定すれば、大学・地元政府・投資家による協力ネットワークが整備されつつあり、バイオベンチャーを中心にバイオクラスターが立ち上がる可能性が高い。
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Abstracts Book for SGBD 2nd Research Symposium(Jan. 12-14, 2009 : University of Wollongong in Dubai)
ページ: 2
Journal of Advances in Management Research Vol. 5/(I)
ページ: 28-45
Proceedings of PICMET 2008 (July 27-31, Cape Town, South Africa) (Total 10 pages in CD-ROM)
Proceedings on 3rd International Conference on Public Policy and Management (August 3-6 Bangalore, India) (Total 39 pages in CD-ROM)
『研究・技術計画学会第23回年次学術大会講演要旨集』(2008.10.12-13 : 東京大学)
ページ: 999-1004
Global Journal of Flexible Systems Management 9/1
ページ: 1-10
