研究概要 |
前年に作成した質問紙による調査を実施し、対象者の「Precontemplation」「Contemplation」「Preparation」「Action」「Maintenance」のステージアセスメントを試みると共に、質問紙の修正を行った。 次に、物質使用障害者の家族を対象とするフォーカスグループインタビューを実施し、「家族に変容が期待される行動」「家族の(行動変容の)ステージ」「家族の(行動変容の)プロセス」「家族の意志決定バランス」に焦点化して分析・考察を行った。 その分析結果をふまえて、行動変容ステージに焦点化した家族支援プログラムの開発に実質的に着手した。各ステージ毎の達成課題を明確化すると共に、「Precontemplation」を除く4ステージをターゲットとする、計12回のセッションの具体的内容を含む試作版を作成した。なお、物質使用障害とその治療等についての基礎的情報については、米国National Institute of Drug Abuse(MIDA)の研究報告およびAmerican Psychiatric Associationによる、American Psychiatric Association. Practice guideline for the treatment of patients with substance use disorders,2nd edition.に基づいて記述した。最終年には、プログラムの実施マニュアルとワークブックの完成を予定している。
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