研究概要 |
本研究の目的は、日本のカウンセラーの性的指向に関する知識と心理的支援の技術の向上であるので、平成19年度には、平成18年度に実施したプログラムの効果を検証するために、(1)アメリカの研究協力者であるWorthingtonの開発したLGB-CSI(LGBに関する肯定的カウンセリング自己効力感尺度)の改訂日本語版の日本での併存妥当性を検討するために、大学院生96名を対象に調査を実施し、その統計的分析を行った。その結果、日本版の尺度名を「LGBカウンセラー自己効力感尺度」とし、3因子を抽出した。また、因子ごとの学年差、年齢差、経験差、プログラムへの参加の有無での違い等を検討した。その結果をもとに、アメリカの共同研究者であるWorthington,DeBordらと検討した。(2)平成18年度に臨床心理士を目指す院生を対象に行った教育プログラムの効果検証を共同研究者らと共に検討し、学会発表、論文作成を実施中である。(3)日本での同性愛者へのインタビューの結果についても逐語禄をもとに、分析をおこなった。
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