研究課題/領域番号 |
18653099
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
北村 友人 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (30362221)
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研究分担者 |
中井 俊樹 名古屋大学, 高等教育研究センター, 准教授 (30303598)
小川 啓一 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (90379496)
米澤 彰純 東北大学, 高等教育開発推進センター, 准教授 (70251428)
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キーワード | 教育学 / 高等教育論 / 東南アジア地域研究 / 能力開発 |
研究概要 |
大メコン川流域圏(Greater Mekong Subregion: GMS)では経済的「回廊」を建設し、GMSの市場統合を促進させ、域内の経済成長と格差の是正を目指している。近年になってそれらの「回廊」の中核地方都市における人材育成を担う新興の地方大学が誕生し、回廊の人的ボトルネック(隘路)の解消という重要な役割を担っている。しかし、それら大学の物的、人的、制度的基盤は脆弱であり、量と質を伴った人材の育成に至るには多くの課題が存在している。本研究は、このような背景と問題意識のもと、今年度はGMSにおける新興の地方大学の現状を分析し、その課題と可能性を明らかにした。 とくに、ベトナム、ラオス、カンボジアの3カ国における大学評価基準や評価機構の現状について調査を行い、バックグラウンド・ペーパーやモノグラフとして刊行した。また、それらの成果は、現在、出版準備中の書籍(『開発途上国への基礎教育支援-国際的なアプローチと実践』学文社より平成20年度に刊行予定)の各章に活用されている。 本研究は、GMS域内諸国における地方大学の質保証を通じた能力開発の比較によって、GMS内及びアセアン大学間ネットワーク化に資する知見と情報・データを提供することを最終的な目的としており、そこに学術的な意義ならびに実践的な重要性を見出すことができるであろう。
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