研究概要 |
今年度は、(1)アメリカン大学の教育プログラムで用いられている教科書の分析、(2)それに基づく教育実践の予備調査を行った。 (1)では、教科書として用いられているJamin B.Raskin. We the Student. Washington D.C.:CQ Press,2003,Maryam Ahranjani, Andrew G.Ferguson, Jamin B.Raskin. Youth Justice in America. Washington D.C.:CQ Press,2005および補助教材として用いられている資料を分析した。 (2)では研究分担者の斎藤がアメリカン大学に赴き、今後の研究の打ち合わせを行うとともに、2007年度の全体調査の予備研究を実施した。当該予備調査では、プログラムの概要、ロースクール教育での位置づけ、授業・演習見学などについて調査を行った。 当該プログラムは、高校生を対象としており、1クラスをロースクールの学生2名が担当し、1年または1学期を通して、週に3〜4コマ行うというのが通例のようである。また週1回のロースクールの演習で、今後の授業計画などについて打ち合わせを行い、それを授業にフィードバックするというシステムである。特徴として、アメリカ合衆国憲法だけではなく、高校生に身近な少年法などの教授も含まれていること、通常の高校教師による授業とは異なり、"アカデミック"な授業を展開していることなどが調査の結果、判明した。
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