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2007 年度 実績報告書

思春期における軽度発達障害児の二次障害を防ぐ臨心理学的支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18653114
研究機関岩手大学

研究代表者

佐藤 正恵  岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (00211946)

キーワード臨床心理学 / 軽度発達障害 / 思春期 / 二次障害 / グループ活動
研究概要

1. 中学校1年生〜高校3年生の軽度発達障害児8名の母親へのインタヴューを行い、特に思春期における子どもの学校生活や友人関係等の問題を検討した。いずれも小学校時代に診断を受けている子どもたちであったが、7名の母親が小学校時代の教師の理解不足を挙げ、また子どもが仲間からいじめられていたと述べた。思春期の不適応や二次障害の要因は思春期以前の周囲との関係にあることが強く示唆された。
2. 小学生の時期にADHDの診断を受け薬物治療を実施してきた大学生1名と、同じく中学生の時期1名、高校生の時期3名の、計5名の大学生にインタヴューを行なった。それぞれに特徴があり一般化することは困難であるが、年齢が低い時期ほど自己理解が困難で、不安が大きいこと、障害をネガティブに捉えていたことがわかった。
3. ADHDもしくは広汎性発達障害をもつ小学生(4名)と中学生(4名)のグループ活動を実施した。特に中学生はグループ活動の中でいじめの経験を分かち合うなど、自助グループとしての意義が大きいことが示された。しかし、中には障害への抵抗が強く参加を中断した児童もおり、この時期の自己理解や障害受容の困難さも同時に明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] ADHD児におけるソーシャルスキル・トレーニングの効果に関する研究-タイプが異なる4事例の比較検討より-2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤正恵・赤坂映美
    • 雑誌名

      現代行動科学会誌 23

      ページ: 11-21

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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