研究概要 |
平成19年度は,宮城県内の諸学校のインターネットシステムにプロキシ・サーバーが導入されたことにより,テクニカルな面でフォローが必要となった。県内の数校との間で,インターネットTV会議システムを利用した事例検討会等を行ったほか,県内の特別支援学校間での相互接続を促すために,本システムの概要説明を県内の全ての特別支援学校の担当者に対して行った。また,HPを通じて,本システムの概要をPRするとともに,前年度の調査を通じて明らかとなった,システムの積極的な導入・活用を阻んでいる大きな要因の一つであるシステムのセキュリティに関しても説明を行った。 なお,今年度は,幼稚園・保育所等の就学前段階の諸機関や高等学校等における特別支援教育の現状について調査する中で,特別支援教育に関わる制度的な側面での整備が進んでいないこれらの諸機関では,たとえ都市部に所在する機関であっても,巡回相談をはじめとする種々のサポートがほとんど受けられない状況にあることが明らかとなった。この結果をうけ,平成19年度には就学前段階の諸機関へのインターネットTV会議システムの導入及び活用を試みるとともに,平成20年度は高等学校についても導入を試み,その有効性を検証する予定である。なお,高等学校については学校によって大きく特徴が異なうことから,多くの側面で似通った特徴を有する高等学校同士での相互接続を図り,情報交換を行っていく体制を整え,その効果,有益性についても検討する。
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