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2006 年度 実績報告書

超重症心身障害児への特別支援教育を可能にする認知神経科学的アプローチの確立

研究課題

研究課題/領域番号 18653116
研究機関茨城大学

研究代表者

尾崎 久記  茨城大学, 教育学部, 教授 (40092514)

研究分担者 勝二 博亮  茨城大学, 教育学部, 助教授 (30302318)
キーワード特別支援教育 / 超重症心身障害児 / NIRS / 認知神経科学 / 体性感覚 / 嗅覚 / 脳血流応答 / 潜在的認知能
研究概要

本研究は、行動的変化が全く認められない多くの重症児の情報取り込みとその活用実態を評価して教育・療育現場で有効な支援方策を確立するには、どのような認知神経科学的アプローチが必要で、そのプロトコールはいかなるものであるべきなのかを検証しようとするものである。
平成18年度には、下記の取り組みをおこなった。
1.10名の超重症児の潜在的認知能の可能性について、担当医師、指導員、訪問教育担当教員と協議して、個々の事例に即して働きかけが有効と思われる機能系を体性感覚、嗅覚、聴覚に絞りこんだ。
2.超重症児において脳血流光トポグラフィ(NIRS)、体性感覚電(SEP)、聴性脳幹反応(ABR)、心拍(ECG)などの神経科学的計測を試み、応答の有無や刺激条件を担当医師、指導員、訪問教育胆当教員と吟味した。
3.健常大学生を対象として、脳血流光トポグラフィ(NIRS)、体制感覚誘発雷位(SEP)、聴性脳幹反応(ABR)、心拍(ECG)などの基準データを得た。
4.個々の超重症児に即した計測条件を決め、それぞれの対象児について3回から6回の神経科学的計測を実施した。
5.その結果、特定の刺激条件下では微弱ながら脳血流反応を示す超重症児も認められ、そのような児にはその機能系への働きかけが有効に機能している可能性があることが判明した。
6.表出機能が著しく制約されている超重症児の認知機能評価に神経科学的検索データを活用できる見通しを得、次年度予定している超重症児への支援方策検討め条件を整えることができた。
7.上記の研究成果を、平成18年度に開催された日本特殊教育学会、日本小児神経学会、日本臨床神経生理学会(教育講演)において発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 超重症児の近赤外線トボグラフィー(NIRS)による発達神経科学的検討2006

    • 著者名/発表者名
      小林康子
    • 雑誌名

      脳と発達 38

      ページ: S186

  • [雑誌論文] 超重症児の支援に向けた近赤外線光トボグラフィ応用の試み2006

    • 著者名/発表者名
      藤田友子
    • 雑誌名

      日本特殊教育学会第44回大会発表論文集

      ページ: 433

  • [雑誌論文] 教育と脳科学2006

    • 著者名/発表者名
      尾崎久記
    • 雑誌名

      臨床神経生理学 34巻・5号

      ページ: 326

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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