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2006 年度 実績報告書

離散幾何学における非線形問題

研究課題

研究課題/領域番号 18654010
研究機関名古屋大学

研究代表者

納谷 信  名古屋大学, 大学院多元数理科学研究科, 教授 (70222180)

研究分担者 井関 裕靖  東北大学, 大学院理学研究, 助教授 (90244409)
小林 俊公  摂南大学, 工学部, 講師 (30399125)
キーワード不変量δ / 埋め込み / 歪み定数 / 極小曲面の方程式
研究概要

研究代表者・納谷信は、分担者・井関裕靖および小林俊公とともに、井関と納谷が論文Combinatorial harmonic maps and discrete-group actions on Hadamard spaces, Geometriae Dedicata 114(2005), 147--188において導入した不変量δを、ある程度一般的なCAT(0)空間に対して上から評価するという問題について研究を行った。δの定義は、CAT(0)空間の有限部分集合(一般には重みとともに考える)のユークリッド空間への埋め込みに関わるが、今年度の研究において、そのような埋め込みの歪み定数の下限によって、δが上から評価できることが明らかになった。一方、有限距離空間のユークリッド空間への埋め込みの歪み定数については、離散幾何学の分野で深く研究されており、そこで使われた手法をCAT(0)空間の有限部分集合に適用することにより、歪み定数、したがって不変量δのよい評価が得られることが期待される。現在、歪み定数の上界に関するBourgainの結果とその証明を詳細に検討し、前述のことが可能かどうかを確認すべく研究を進めているところである。
納谷信と小林俊公は、平面上の関数のグラフの曲面積の離散類似を定式化し、その第1変分を計算することにより、極小曲面の方程式の離散類似を導出した。また、Mathematicaを利用してその数値解をいくつか求めてみた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 調和写像による超剛性定理および固定点定理へのアプローチ2006

    • 著者名/発表者名
      納谷 信, 井関 裕靖
    • 雑誌名

      数学(岩波書店) 58

      ページ: 239-262

  • [雑誌論文] A fixed-point theorem for discrete-group actions on Hadamard spaces2006

    • 著者名/発表者名
      納谷 信, 井関 裕靖, 近藤 剛史
    • 雑誌名

      数理解析研究所講究録 1492

      ページ: 56-64

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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