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2008 年度 実績報告書

振動シュタルク効果の新しい測定法と解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18655008
研究機関早稲田大学

研究代表者

古川 行夫  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50156965)

キーワード振動シュタルク効果 / 赤外分光 / ポリペプチド / 水 / 配向
研究概要

課題[1]:ポリペプチドの赤外吸収スペクトルの振動シュタルク効果アミド結合の赤外バンドに関して,二次構造とシュタルク効果の関係を研究した.BaF<SUB>2</SUB>基板の上にアルミニウムの半透膜(膜厚,約10nm)を蒸着し,その上に,ナイロン66またはpoly(β-benzyl-L-aspartate)(PBLA)のフィルムをスピンコート法により作製し,さらに,その上にアルミニウム半透膜を蒸着して,シュタルク効果測定用のセルを作製した.室温で,FT-IR差スペクトル測定法を用いて,振動シュタルク効果を測定した.スペクトルを解析して,NH伸縮振動やアミドIバンドなどに関して,△μを求めた.これまで報告されているデータと比較して,αヘリックスとシート構造での系統的な差異はなかった.しかしながら,報告数が少なく,今後,測定データ数を増やす必要がある.
課題[2]:水・水溶液の赤外吸収スペクトルの振動シュタルク効果表面に熱酸化膜を生成したn-Siを基板としてH<SUB>2</SUB>0液体の赤外吸収スペクトルの外部電場効果を測定した.H<SUB>2</SUB>0の赤外バンドの吸光係数は大きく,セルの厚さを非常に薄くする必要がある.スペーサーの代わりに,グリースを使用し,セル厚を薄くして,H<SUB>2</SUB>0の蒸発をおさえた.H<SUB>2</SUB>0液体は電流を流すので,外部電場効果を測定することが難しいが,上記のシリコン基板を使用することにより測定できることが分かった.電場印加にともなうH<SUB>2</SUB>0分子の再配向によると思われる信号を検出した.しかしながら,測定結果は孤立したH<SUB>2</SUB>0分子では説明できず,H<SUB>2</SUB>0会合体によるものと考えられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Vibrational stark effect of poly (b-benzyl-L-aspartate)2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Soeda, Y. Furukawa
    • 学会等名
      The annual meeting of the spectroscopical society of Japan
    • 発表場所
      Katahira Sakura Hall, Sendai
    • 年月日
      20081100
  • [学会発表] ナイロン66の振動シュタルク効果2008

    • 著者名/発表者名
      添田有貴, 古川行夫
    • 学会等名
      第2回分子科学討論会
    • 発表場所
      福岡国際会議場, 福岡
    • 年月日
      20080900

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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