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2007 年度 実績報告書

カルボジイミド表面を有する自己組織化単分子膜の形成とDNAチップへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 18655032
研究機関九州工業大学

研究代表者

竹中 繁織  九州工業大学, 工学部, 教授 (60188208)

キーワードカルボジイミド / 自己組織化単分子膜 / DNAチップ / チオクト酸 / 遺伝子検査 / チミン / 金基板 / 電気化学検出
研究概要

DNAチップを用いた遺伝子の多種類同時解析等が活発に行われている。これによって一つだけの遺伝子を見ていたのではわからない生活習慣病などのリスク診断なども可能になってきた。このような状況でより安価で調製が簡便でかつ測定が迅速なDNAチップが待ち望まれている。そこで本研究では、カルボジイミドを有するSAM基板を調整することによって天然のDNAを容易に固定化できるシステムを構築できると考えた。従って、カルボジイミドコートSAM基板に修飾されたDNAにおいても天然の長いDNA断片を利用すれば通常の遺伝子検査に耐えうるものと考えられた。当該年度では以下点について検討を行った。1)カルボジイミド化ジチオレンを用いたSAM形成:前処理した金基板へのカルボジイミド化ジチオレンによるSAM形成反応条件を最適化した。この評価方法として、昨年に引き続きi)FT-IR RASによる表面の官能基評価。ii)水晶発振子(QCM)による評価を行った。6MHとの混合SAMではDNAへのチミンへの反応量を制御が可能となった。 2)カルボジイミドSAMのDNAに対する反応性の検討:種々の条件で調整したカルボジイミドSAMへのDNAの反応性を評価した。i)FT-IR RASによる評価、ii)QCMを利用した評価を行った。また、申請者らがこれまで開発してきたFNDに基づく電気化学的DNA検出法の適用も検討し、成功した。3)DNA固定化カルボジイミドSAMの安定性:ハイブリダイゼーション溶液にある程度の塩が含まれていれば固定化されたDNAはハイブリダイゼーションの条件でも剥がれることなく安定であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Further stabilization of the double stranded DNA complex by naphthalene diimide derivative having 2,2-dipicolylamine-zinc complex2007

    • 著者名/発表者名
      Sadayoshi Watanabe, Keiichi Ohtsuka, & Shigeori Takenaka
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Symposium Series 51

      ページ: 323-324

    • 査読あり
  • [学会発表] Interaction of DNA with naphthalene diimide derivative having 2,2-dipicolyamine-zinc complex2007

    • 著者名/発表者名
      S.Watanabe, S.Sato, K.Ohtsuka, S.Takenaka
    • 学会等名
      9th Asian Conference on Analytical Chemistry (Asianalysis IX)
    • 発表場所
      Ramada Plaza Jeju (Korea)
    • 年月日
      20071104-08
  • [図書] 電気化学DNAセンサ, バイオセンサ・ケミカルセンサ辞典(軽部征夫監修)2007

    • 著者名/発表者名
      竹中 繁織
    • 総ページ数
      42-49
    • 出版者
      テクノシステム

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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