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2008 年度 実績報告書

動的速度論的分割を利用した窒素上キラル光学活性四級アンモニウム塩の合成と性質

研究課題

研究課題/領域番号 18655038
研究機関岐阜大学

研究代表者

村井 利昭  岐阜大学, 工学部, 教授 (70166239)

キーワードキラル分子ツール / BISEPCl / セレノリン酸Se-エステル / 光学活性四級アンモニウム塩 / 動的速度論的分割 / 77Se NMR
研究概要

本研究では、中心性キラリティーを有するN-キラルな四級アンモニウム塩に着目し、新しい概念に基づく、高エナンチオ選択的、高ジアステレオ選択的合成法の開発と得られた塩の配座について詳細に検討することを目的とした。一般に三つの異なる炭素官能基を有する鎖状の三級アミンは、たとえ光学活性体を得たとしても、窒素上での反転が容易に起こり、ラセミ化生成物を与える。そこでこの三級アミンが容易に反転する性質を利用した光学活性四級アンモニム塩の合成法を開拓する。この系を達成させるためには、高い鏡像異性体の区別を行うことができる光学活性メチル化剤さらにはアルキル剤の開発が最も鍵となる。そこでこの目的を達成するためにまず、光学活性なビナフチル基を有するセレノリン酸塩を調製した。反応は、ビナフトール、粉末セレンおよび酸塩化リンからビナフチルリン酸塩化物を調製し、ついでアミン、水を作用させた。ついで塩のアルキル化により、セレノリン酸Se-エステルを導いた。さらにセレン原子に結合した炭素上での求核置換反応を達成するために、様々なアミンを作用させた。しかし期待する炭素上での置換反応に加えて、リンーセレン結合の切断に伴う生成物も得られた。そこで金属アミドを用いることで、選択的P-0結合切断反応を試みたが、いずれも低い選択性であった。たとえばアルミニウムアミドを調製し、類似の反応を行ったが、ここではP-0切断の選択的切断が進行し、ビナフトールが回収され、リン酸ジアミドが得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Synthesis and Properties of Phosphorosclenoic acids and Their Salts Bearing Binaphthyi Groups2009

    • 著者名/発表者名
      Muiai. T., Monzaki, M., Kaloh. T., Suzuki, T., Akiyama, T.
    • 雑誌名

      Phosphorius, Sullfur, and Sillcon (In press)

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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