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2007 年度 実績報告書

光幾何異性化する新規高分子の創成

研究課題

研究課題/領域番号 18655046
研究機関北海道大学

研究代表者

中野 環  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40227856)

キーワードフルオレン / 光 / 異性化 / ビフルオレノン / カップリング / キラリティー / 円偏光二色性吸収スペクトル / 光学分割
研究概要

最終目的生成物である高分子のモノマー単位のモデルとしての9,9'-ビフルオレニリデンのキラリティーと光異性化について、ポリマーについての検討に先立って、試験的な実験を行った。この目的で、9,9'-ビフルオレニリデンと(+)-ビナフトールを混合してメタノール溶液として、あるいは9,9'-ビフルオレニリデンと(-)-メントールを混合してトルエン溶液として、あるいは9,9'-ビフルオレニリデンと(-)-α-(2,4,5,7-テトラニトロ-9-フルオレニリデンアミノキシ)プオピオン酸を混合してメタノール溶液として、あるいは9,9'-ビフルオレニリデンと(-)-α-(2,4,5,7-テトラニトロ-9-フルオレニリデンアミノキシ)プオピオン酸を混合してメタノール溶液として、窒素雰囲気下で500Wのハロゲン灯を照射した。その結果、前年度(+)-ピネンをキラル源として用いた場合に観測された円偏光二色性(CD)スペクトルはほとんど見られず、(+)-ピネンに比べて、他の3種のキラル化合物は9,9'-ビフルオレニリデンの光異性化においてキラル誘起のためには有効でないことが明らかになった。以上に加えて、9,9'-ビフルオレニリデンと(-)-α-(2,4,5,7-テトラニトロ-9-フルオレニリデンアミノキシ)プオピオン酸の錯体形成による、9,9'-ビフルオレニリデンの光学分割も試みた。両者を混合してメタノール溶液とし、メタノールを徐々に溜去する方法で錯形成を行い、上澄みと沈殿のCDスペクトルを測定した。しかし、両者の錯体と考えられるCDおよび吸収スペクトルはみられたものの、9,9'-ビフルオレニリデンに特有の450nm付近の吸収帯に対しては明確なCD吸収は見られず、9,9'-ビフルオレニリデンの光学活性体を単離するには至らなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 側鎖に蛍光性フルオレン骨格を有する光学活性ポリメタクリル酸エステルの合成2007

    • 著者名/発表者名
      淵瀬啓太、福田泰之、中出宏、中野 環
    • 学会等名
      第56回高分子学会年次大会
    • 発表場所
      京都国際会議場
    • 年月日
      2007-05-29

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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