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2007 年度 実績報告書

新規単結晶皮膜の形成方法

研究課題

研究課題/領域番号 18655086
研究機関信州大学

研究代表者

大石 修治  信州大学, 工学部, 教授 (50021027)

研究分担者 手嶋 勝弥  信州大学, 工学部, 助教 (00402131)
鈴木 孝臣  信州大学, 工学部, 准教授 (20196835)
キーワード結晶成長 / 結晶工学 / 単結晶皮膜 / 結晶材料 / 環境材料 / エピタキシャル成長
研究概要

本年度は,前年度実施した「酸化モリブデンフラックス蒸発法によるアルミナセラミック基板表面へのコランダム単結晶皮膜の形成」の更なる深化とともに,「アルミナセラミック基板表面へのコランダム単結晶皮膜のエピタキシャル成長」研究を推進し,フラックス蒸発エピタキシー法の確立を目指す。はじめに,微細凹凸形状をもつサファイア(Al_2O_3)基板を用いて,ルビー(コランダム)単結晶皮膜の成長様式を観察した。その結果,フラックス育成した皮膜表面に,Al_2O_3結晶構造に起因する三角形や六角形の成長模様を観察できた。これらの成長模様はサファイア基板の欠陥を核として広がる様子が確認された。育成した結晶皮膜の特性を向上するためには,上述の成長模様の出現を抑制する必要がある。非鏡面サファイア基板は半透明であるが,フラックス(成膜)処理することで透明化できるといった特長も備えていた。次に,微細凹凸形状をもつアルミナセラミックス(三次元構造体)を用い,フラックス蒸発法による結晶皮膜コーティングの細線再現性を確認した。数百μmの凹凸形状やパターニングであれば,その形状を維持したまま,結晶皮膜を被覆できた。細線再現性がきわめて良好であるため,次年度以降,さまざまな応用展開を提案する。最後に,複数層の結晶皮膜コーティングを試みた。アルミナ材料表面にルビー結晶皮膜を被覆した後,イエローサファイア皮膜や希土類元素(Ln)含有Al_2O_3結晶皮膜による被覆を試みた。すると,下層のルビー皮膜とイエローサファイア皮膜は混じることなく,2層コーティングすることができた。また,同様の実験をAl_2O_3:Ln結晶皮膜を被覆したところ,選択的な光照射により特徴的な発光を観察できた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Highly Crystalline Ruby Coating on α-Al_2O_3 Surfaces by Flux Evaporation2007

    • 著者名/発表者名
      Katsuya Teshima
    • 雑誌名

      Journal of the Ceramic Society of Japan 115(6)

      ページ: 379-382

    • 査読あり
  • [雑誌論文] フラックス成長とその歴史2007

    • 著者名/発表者名
      大石修治
    • 雑誌名

      Journal of Flux Growth 2(1)

      ページ: 2-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] コランダム結晶のフラックス成長2007

    • 著者名/発表者名
      大石修治
    • 雑誌名

      Journal of Flux Growth 2(2)

      ページ: 70-74

    • 査読あり
  • [学会発表] 水車でルビー結晶づくり -ものづくり・環境教育-2007

    • 著者名/発表者名
      芦澤孝彦
    • 学会等名
      第2回日本フラックス成長研究発表会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2007-12-13
  • [学会発表] ルビー単結晶薄膜のフラックス蒸発成長 -成長模様の経時変化-2007

    • 著者名/発表者名
      日高美樹
    • 学会等名
      第2回日本フラックス成長研究発表会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2007-12-13
  • [学会発表] Epitaxial Growth of Ruby Film by Na_2O-MoO_3 Flux Evaporation2007

    • 著者名/発表者名
      Miki Hidaka
    • 学会等名
      The 18th Symposium of The Materials Research Society of Japan
    • 発表場所
      Nihon University
    • 年月日
      2007-12-08
  • [学会発表] フラックス蒸発法により作製したルビー薄膜のエピタキシャル成長様式観察2007

    • 著者名/発表者名
      日高美樹
    • 学会等名
      (社)表面技術協会第116回講演大会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2007-09-18
  • [学会発表] クロムとニッケルをドープしたコランダムエピタキシャル結晶薄膜のフラックス育成2007

    • 著者名/発表者名
      日高美樹
    • 学会等名
      (社)日本セラミックス協会第20回秋季シンポジウム
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2007-09-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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