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2007 年度 実績報告書

幾何学的位相を利用した立体サニャック干渉光学計の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18656018
研究機関東京農工大学

研究代表者

黒川 隆志  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (40302913)

研究分担者 武田 光夫  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00114926)
キーワード光計測 / 惑星探査
研究概要

現在までに約260個の太陽系外の惑星(系外惑星と呼ぶ)が発見されているが,そのほとんどは,恒星の測光などの間接的な観測によるものである.現在,系外惑星からの光を直接観測し,特に地球型惑星のスペクトル中に生命の痕跡である酸素の有無を調べることが現代天文学の最大の課題の1つとなっている.
本研究では,コロナグラフとして幾何学的位相変調を用いた3次元サニャックナル干渉計の性能評価実験を行った.緑と赤(532nmと632.8[nm])の2波長のレーザーを同時にナル干渉させ,3次元サニャック干渉計の波長無依存性を検証する実験を行った.像面では,強め合う干渉のピークと弱め合う干渉のピークで,赤色レーザでは8.43×10^<-5>,緑色レーザでは3.15×10^<-5>となり,波長に依存しないナル干渉を確認した。また,瞳面全体での消光比の平均は,赤色レーザで4.88×10^<-4>,緑色レーザで3.42×10^<-4>となり,20%に近い比帯域でアクロマティック性を証明した.これにより,本手法の波長無依存性を実証することができた.
像面,瞳面ともほぼ同様の結果が得られたが,緑色レーザと赤色レーザでの干渉パターンが異なっている.原因としては,系全体のドリフト,ビームスプリッタでの分散などが考えられる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Common-path achromatic interferometer-coronagragh: images from a breadboard demonstrator2007

    • 著者名/発表者名
      A. Tavrov, J. Nishikawa, M. Tamaru, L. Abe, K. Yokochi, T. Kurokawa, and M. Takeda
    • 雑誌名

      Applied Optics 46

      ページ: 6885-6895

    • 査読あり
  • [学会発表] 幾何学的位相によるナル干渉計の波長無依存性2007

    • 著者名/発表者名
      横地、タブロフ、西川、アベ、田村、武田、黒川
    • 学会等名
      日本光学会年次学術講演会(OPJ2007)
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20071100
  • [学会発表] 非対称ナル 干渉と補償光学を融合した系外惑星直接検出のための超高コントラスト撮像法(2)2007

    • 著者名/発表者名
      西川、アベ、村上、タブロフ、田村元秀、MIRAプロジェクト, 系外惑星探査プロジェクト、小谷、横地、黒川、武田
    • 学会等名
      日本天文学会2007年秋季年会講演予稿集
    • 発表場所
      岐阜(岐阜大)
    • 年月日
      2007-09-27
  • [学会発表] Precise wavefront correction with unbalanced nulling interferometer for direct detection of exo-planet2007

    • 著者名/発表者名
      K. Yokochi, J. Nishikawa, N. Murakami, L. Abe, T. Kotani, M. Tamura, T. Kurokawa, A. Tavrov, M. Takeda
    • 学会等名
      CLEO-PR2007
    • 発表場所
      Seoul
    • 年月日
      2007-08-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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