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2006 年度 実績報告書

ナノ気孔を有する硬質多孔性粒子を配合した高摩擦・耐摩耗性エラストマ-の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18656051
研究機関東北大学

研究代表者

堀切川 一男  東北大学, 大学院工学研究科, 教授 (60173605)

研究分担者 山口 健  東北大学, 大学院工学研究科, 助手 (50332515)
キーワードRBセラミックス / エラストマー / 水潤滑 / 油潤滑 / 高摩擦 / 多孔質 / 粒子
研究概要

本研究の目的は,ナノ気孔を有する硬質多孔性粒子であるRBセラミックス粒子を合成ゴムなどのエラストマーに配合することにより,流体存在下においても,高摩擦を示す新しいエラストマー複合材料を開発することである.この目的を達成するために,平成18年度では,平均粒径の異なるRBセラミックス粉体を各種配合率で,硬度の異なる合成ゴムに配合した複合材料を開発し,水潤滑下及び油潤滑下において鋼球を相手としたボールオンディスク摩擦試験を行うことにより,同複合材料が公摩擦を発現するための好適なRBセラミックス粒子の平均粒径,配合率及びゴム硬度を明らかした.平成18年度に得られた主な結果は以下のとおりである.
(1)RBセラミックス粒子を配合することにより,合成ゴムの水潤滑下及び油潤滑下における摩擦係数を増加させることが可能であることが判った.
(3)合成ゴムのショア硬度が58〜69の場合に,RBセラミックス粒子を配合することにより,RBセラミックス粒子未配合の合成ゴムよりも高い摩擦係数が得られることが判った.
(4)RBセラミックス粒子の平均粒径が150μm付近の値の場合,摩擦条件(垂直荷重,すべり速度)によらず,安定した高い摩擦係数が得られることが判った.
(5)RBセラミックス粒子の合成ゴムに対する配合率が5wt%の場合,RBセラミックスの平均粒径によらず,高い摩擦係数が得られることが判った.
(6)RBセラミックス粒子の平均粒径,配合率,ベース材である合成ゴムのショア硬度の最適化により,RBセラミックス粒子を配合した合成ゴムは,水潤滑下において,未配合のものに比べ,2.2〜4.8倍高い摩擦係数を示すことが判った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 硬質多孔性炭素材料RBセラミックスの開発とその応用事例2007

    • 著者名/発表者名
      山口健
    • 雑誌名

      トライボロジスト 52・2

      ページ: 114-119

  • [雑誌論文] 入院患者用安全サンダル"安全足進"の開発2006

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子
    • 雑誌名

      医療の質・安全学会第1回学術集会 抄録集

      ページ: 225

  • [雑誌論文] 米ぬかを原料とする硬質多孔性炭素材料「RBセラミックス」2006

    • 著者名/発表者名
      山口健
    • 雑誌名

      セラミックス誌 41・2

      ページ: 89-93

  • [雑誌論文] Development of hard porous carbon materials RB ceramics and their tribological applications2006

    • 著者名/発表者名
      T.Yamaguchi
    • 雑誌名

      Proceedings of the Third Asia International Conference on Tribology

      ページ: 387-388

  • [雑誌論文] Development of high friction shoe soles using rubber/RB ceramics composites2006

    • 著者名/発表者名
      K.Hokkirigawa
    • 雑誌名

      Proceedings of the Third Asia International Conference on Tribology

      ページ: 67-68

  • [図書] エコマテリアルハンドブック2006

    • 著者名/発表者名
      堀切川一男, 山口健
    • 総ページ数
      823
    • 出版者
      硬質多孔性炭素材料「RBセラミックス」

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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