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2006 年度 実績報告書

電磁場時間軸任意制御による大電力誘導メゾプラズマ内反応場の協調増幅

研究課題

研究課題/領域番号 18656084
研究機関金沢大学

研究代表者

田中 康規  金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (90303263)

研究分担者 上杉 喜彦  金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (90213339)
キーワード時間軸制御 / 熱プラズマ / 誘導プラズマ / 任意波形変調 / コイル電流 / インバータ / チョッパ / PWM制御
研究概要

18.1 任意波形追随用制御回路の設計
従来,研究代表者らはパルス変調方式では,インバータの点弧角制御により,電流をパルス変調させていた。しかしこの場合,共振回路のQ特性に依存して変調の範囲が限られるため,任意波形追随が難しいと予想される。そこで,今年度インバータ入力側の霞流をDCチョッパにより制御することで任意波形追随高周波電流を実現することを目指した。DCチョッパとして使用し,パワートランジスタの制御にはPWM制御を行うようにした。リファレンス波形として,ファンクションジェネレータで作成した任意波形を用いることとした。インバータ入力部での電流をモニターしてその信号をパワートランジスタの制御信号にフィードバック制御し,参照任意波形に追随できるようにした。このようにして任意波形制御追随用制御回路を設計した。
18.2 プラズマ負荷インピーダンスの測定・解析
プラズマ負荷は,通常の金属などの誘導加熱と異なり,プラズマ点弧前後で負荷インピーダンスが大きく異なり,またプラズマ点弧後もプラズマの安定性にインピーダンス変化が大きく依存する。インバータ入力DC側の制御を行うためには,まずインバータの負荷側インピーダンス変化を把握し,制御のレンジを検討する必要がある。まず現有PMITP装置における負荷インピーダンスを測定し,負荷変動レンジを確認し,制御レンジを検討した。その結果,プラズマ負荷をほぼ0.1オーム程度の抵抗と見積もることができた。
18.3 DCチョッパの組み込みと任意波形の作成
DCチョッパと制御回路とを組み込み,参照任意波形に追随してインバータ出力電流が制御できるか確認した。実際に,購入したファンクションジェネレータにより任意波形を作成し,パルス変調,三角波,鋸波,逆鋸波を作成できた。
18.4 任意波形追随プラズマの点火
当初の目的に従い,任意波形プラズマの点火実験を行い,それに成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Generation of high-power arbitrary-wave-form modulated inductively coupled plasmas for materials processing2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Tanaka, Y.Morishita, S.Fushie, K.Okunaga, Y.Uesugi
    • 雑誌名

      Applied Physics Letters 90

      ページ: 071502

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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