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2006 年度 実績報告書

デバイス設計の自由度を向上させる構造を有する縦型トランジスタに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18656099
研究機関東北大学

研究代表者

遠藤 哲郎  東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (00271990)

キーワード縦型トランジスタ / 集積回路 / 電子デバイス / ナノデバイス / 立体構造デバイス / デバイスシミュレーション / CAD / LSI
研究概要

デバイス設計の自由度を向上させる構造を有する縦型トランジスタに関する研究として、今年度は、以下の研究を実施し、当該縦型トランジスタの基本特性を取得した。
(1)本研究予算にて、キャリア等の動きを離散的に取り扱うことができ、且つ、デバイス特性・デバイス動作状態を決定する物理量を直接的且つ精度よく取り扱うことができるモンテカルロ法に基づくデバイスシミュレーションシステムを構築した。具体的には、本研究で解析する埋め込みゲート縦型トランジスタのチャネル構造は、3次元的に立体的な構造になっており、そこを流れるキャリアの振る舞いは非常に複雑であることが予想され、さらに、ナノスケールサイズにまで微細化されたデバイス中を流れるキャリアは、もはや連続流体として取り扱うことはできない。この点に着目して、研究代表者が研究してきたFB-SGTを、上記モンテカルロデバイスシミュレーションシステムにて解析し、その解析結果を、研究代表者が今まで豊富に蓄積してきた多くの実測結果や計算結果と比較検討することで、当該モンテカルロデバイスシミュレーションシステムを構築した。これにより、計算機実験であるシミュレーション結果が、実際のデバイスの挙動を正しく再現できることが可能となり、これにより、計算機実験に立脚した研究手法でありながら、今後の研究成果の精度・確度を著しく向上することが可能となり、大きな研究の進展ができた。
(2)上記本研究で開発したモンテカルロデバイスシミュレーションシステムを用いて、当該埋め込みゲート縦型トランジスタのしきい値、駆動電流特性、カットオフ特性などの基本的なトランジスタ特性を定量的に取得した。特に、チャネル部のシリコン柱の直径(RB)、ゲート絶縁膜の膜厚、チャネル長等に対する依存性を解明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Study of Effect of Halo Implantation on Nano-Scale Double Gate MOSFET2006

    • 著者名/発表者名
      Yuto Momma, Tetsuo Endoh
    • 雑誌名

      International Symposium on Bio- and Nano- Electronics P-37

      ページ: 119-120

  • [雑誌論文] Study of 30-nm Double-Gate MOSFET with Halo Implantation Technology2006

    • 著者名/発表者名
      Yuto Monma, Tetsuo Endoh
    • 雑誌名

      2006 Asia-Pacific Workshop on Fundamental and Application of Advanced Semiconductor Devices

      ページ: 229-232

  • [雑誌論文] Study of Self-Heating in Si Nano Structure for FB-SGT with High-k Dielectric Films2006

    • 著者名/発表者名
      Tetsuo Endoh, Kousuke Tanaka
    • 雑誌名

      2006 International Workshop on Dielectric Thin Films for Future ULSI Devices

      ページ: 115-116

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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