研究課題/領域番号 |
18656109
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
川原崎 雅敏 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (70375517)
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研究分担者 |
杉本 重雄 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (40154489)
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キーワード | ユビキタスネットワーク / コンテキストアウェアネス / アダプテーション / セマンティックWeb |
研究概要 |
本研究では、国際機関が規定している各種のコンテキストメタデータの相互運用性を確保し、コンテキスト情報を汎用的に理解・解釈するためのフレームワークの構築と、そのためのAPIの規定と実装を目指している。18年度は収集されたコンテキスト情報を変換・解釈するための仕組みである「コンテキストインタプリタ」の技術要素を示した。 19年度は、コンテキストインタプリタを実装し、各種のコンテキストメタデータ標準を相互運用可能とするための、RDFプロパティの語彙定義と語彙間の関係記述を行い、RDFスキーマを作成した。さらに、このRDFスキーマに基づいてコンテキストの解釈と検索を行うセマンティックミドルウェアを検討し、アプリケーションに抽象的なコンテキスト要求を可能とするためのキーワード定義、キーワードに基づくコンテキストの解釈手順、さらに汎用的な検索を可能とするSQARQLクエリの構成法を検討し、実装を行った。さらに、作成したコンテキストインタプリタがユビキタスサービスを実現できるか検証するため、CC/PP通信モデルをベースに、クライアント側にコンテキストインタプリタを組み込んだコンテンツアダプテーションシステムを実験室レベルで構築し、3種類のアダプテーション実験を行って、その動作を確認した。 本年2月末に、オランダTwente大学の来訪者(教員5名を含む27名)に対して本システムのデモを実施し意見交換を行った。
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