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2007 年度 実績報告書

SQUIDピコボルトメータと冷却コイルを用いた走査形非破壊検査プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18656118
研究機関九州大学

研究代表者

円福 敬二  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (20150493)

研究分担者 柁川 一弘  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 准教授 (10294894)
キーワードSQUIDピコボルトメータ / 冷却コイル / 非破壊検査 / 走査プローブ / 磁気マッピング / 磁気微粒子 / 欠陥検査
研究概要

本研究では液体窒素温度に冷却した銅検出コイルとSQUIDピコボルトメータを組み合わせることにより、高感度でかつ地磁気中での走査を可能とする非破壊検査プローブを開発した。また、この走査形検出プローブを用いて、材料中の磁気不純物や金属中の微小欠陥からの信号磁界の2次元マップを測定することにより、信号源の3次元的な位置推定を行った。得られた主な結果は以下の通りである。
1.SQUIDピコボルトメータと走査形非破壊検査プローブの改良 冷却コイルと組み合わせたSQUIDピコボルトメータの雑音特性を改善し、非破壊検査プローブの検出感度を高度化した。また、種々の形状の検出コイルと磁界印加コイル及び補償コイルの組み合わせの最適化を図り、1mTの励起磁界中でpTからnTの微小な信号磁界の計測を可能とした。これにより、非破壊検査装置としての性能を大幅に改善した。さらに、本プローブの周波数特性を明らかにし、地磁気等の低周波成分の効果的な除去法を開発した。
2.非破壊検査装置の改良と地磁気中での走査性の実証 試作した非破壊検査装置を用いて、材料中の磁気不純物の検出実験を行い、30mmの深さにある重さ50μgの微量な磁気不純物の検出が可能であることを示した。この場合の信号磁界は数十pT程度であった。また、得られた信号磁界の2次元マップは解析結果とよく一致することを示した。さらに、実験結果と解析結果を比較する事により不純物の3次元的な位置が精度良く推定できることを示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 冷却銅コイルとSQUIDピコボルトメータを用いた磁気微粒子の検出2008

    • 著者名/発表者名
      田雑 和也, 他
    • 雑誌名

      九州大学大学院システム情報科学紀要 Vol.13(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 冷却銅コイルとSQUIDピコボルトメータを用いた磁気微粒子の検出(III)2008

    • 著者名/発表者名
      鍋倉 真也, 他
    • 学会等名
      応用物理学会
    • 発表場所
      東京(日本大学)
    • 年月日
      2008-03-27
  • [学会発表] 冷却銅コイルとSQUIDピコボルトメータを用いた磁気微粒子の検出(II)2007

    • 著者名/発表者名
      田雑 和也, 他
    • 学会等名
      応用物理学会
    • 発表場所
      北海道(北海道工業大学)
    • 年月日
      2007-09-04
  • [学会発表] 冷却銅コイルとSQUIDピコボルトメータを用いた磁気微粒子の検出2007

    • 著者名/発表者名
      鍋倉 真也, 他
    • 学会等名
      電気関連学会九州支部大会
    • 発表場所
      沖縄(琉球大学)
    • 年月日
      2007-09-04
  • [備考]

    • URL

      http://www.sc.kyushu-u.ac.jp/~enlab/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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