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2007 年度 実績報告書

一般化熱力学モデルに基づく有機物分解反応と堆肥化過程の構造化シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 18656123
研究機関東京大学

研究代表者

石田 哲也  東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60312972)

研究分担者 前川 宏一  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80157122)
キーワード廃棄物処理 / 微生物 / コンポスト
研究概要

本研究の主たる成果は,以下の点に集約される.
1.無機複合材料の硬化から劣化過程を時空間上で予測する熱力学連成解析システム「DuCOM」をベースに、微生物による有機物分解反応を逐一シミュレーション可能な「BioDuCOM」システムの構築に成功した.熱エネルギー,水分移動,および酸素移動と好気性微生物反応モデルを連成させることで,任意の形状,寸法,温度・湿度・通気に対する環境条件のもと,反応過程をシミュレーションするシステムである.限定された範囲ではあるが,温度,含水量,ならびに酸素を変化させた実験結果に基づきパラメータを設定することに成功した.モデルの一般化および高度化のためには更なる実験検証が必要であるものの,任意の廃棄物組成,温度,含水量,ならびに酸素供給量における反応を予測する数理モデルのプロトタイプを開発することに成功したのである.
2.新しい原理に基づく有機系廃棄物のコンポスト化技術を提案した。最先端のコンクリート練混ぜ技術「MY-BOX」を改良・発展させ、コンポスト材料を対象とした重力駆動式かくはん・切返し装置「BioMY-BOX」を開発した。材料かくはん実験結果から,かくはん後の材料の均等性は手動かくはんと比べてほとんど差が認められなかった。ここで,かくはん工程に要する時間はわずか数秒であった。さらに,重力駆動型かくはん・切返し装置と発酵槽を鉛直直列に連結した自己切返し反応システム(STRシステム)を提案した。タイ王国における検証試験を通じて,STRシステムが妥当なかくはん・切返し性能を有すると共に,適切な発酵状態を実現することが明らかになった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A new analytical approach to optimizing the design of large-scale composting systems2008

    • 著者名/発表者名
      Nattakorn Bongochgetsakul and Tetsuya Ishida
    • 雑誌名

      Bioresource Technology 99

      ページ: 1630-1641

    • 査読あり
  • [学会発表] 種々のC/N比を有する有機物分解反応モデルの開発とコンポスト化過程のシュミレーション2007

    • 著者名/発表者名
      中林儀光, Nattakorn Bongochgetsakul, 石田哲也
    • 学会等名
      廃棄物学会研究発表会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      20071100
  • [学会発表] 重力駆動式かくはん・切返し装置と自己切返し反応システムによる大規模コンポスト化装置の開発2007

    • 著者名/発表者名
      Nattakorn Bongochgetsakul, 石田哲也
    • 学会等名
      廃棄物学会研究発表会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      20071100

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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