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2008 年度 実績報告書

広域における生物多様性判定手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18656137
研究機関東北大学

研究代表者

風間 聡  東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (50272018)

研究分担者 大村 達夫  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111248)
キーワード生物多様性 / GIS / 分布型水文流出モデル / 水温分布 / HIS
研究概要

試験流域として, 宮城県1級河川の名取川を対象とした. 既に当流域において開発されている水文モデルと水温推定モデルの改良を行い, 精度向上をはかった. 昨年から継続して, 対象流域において底生動物のサンプリングを行い, 数値地図情報および, シミュレーションによって作成した調査地点の環境データと生物データの関係について考察を行った. その結果から以下のことが理解された.
メッシュ内部の群集の種多様性を表すα多様性をShannon指数とし, 分解能サイズ50mから5000mまでの7パターンを計算した. 分解能サイズ50mではα多様性が高い値が散っており, 多様性が高い地域の特定が困難である. この点において, 分解能2000mや5000mの分解能サイズでは, 中流域の南部の多様性が最も高く, 上流域全体や下流域の北部は多様性が低いことを示す結果となった. このことから, 地域間の多様性のばらつきを定量的に示すことができた.
また, スリット化したダムと非スリット化ダムの上下流間, およびダムが無い流程の2地点間のSorenson指数を求めた. スリット化によって, ダム上下流間を生物が移動し易くなっているが, スリット化してから日が浅いダム下流の種構成はまだ回復していない. ただし, ダムが存在しない河川区間における種構成が低い場合もあり, これは河床材料の影響が大きい. 河床材料が大きく変化するダム上下流において類似性が低下しており, 河床材料の変化が群集構成に影響を及ぼしている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Distribution function for estimating habitat suitability index in the Natori River basin2009

    • 著者名/発表者名
      So Kazama and Yuki Ogase
    • 雑誌名

      Proceedings of 7th International Symposium on Echohydraulics 1(CD-ROM)

    • 査読あり
  • [学会発表] 水生生物を対象とした流域生物多様性の評価2008

    • 著者名/発表者名
      郡司美佳
    • 学会等名
      土木学会年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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