研究課題/領域番号 |
18656143
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小柳 武和 茨城大学, 工学部, 教授 (50108205)
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研究分担者 |
青木 陽二 独立行政法人国立環境研究所, 社会環境システム研究領域, 主席研究員 (80111102)
寺内 美紀子 茨城大学, 工学部, 准教授 (40400600)
桑原 祐史 茨城大学, 工学部, 講師 (80272110)
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キーワード | 五感 / リニューアル / 回遊行動 / CG / 公園施設 |
研究概要 |
本年度は研究最終年度であり、研究成果は以下の2点に大別される。以下、項目毎に成果を整理する。 (1) CGデータ(仮想空間)の視覚的評価 本年度は、昨年度に作成した偕楽園公園CG(仮想空間)と現実空間の経路選択比較実験を行った。これは人間が持つ感性(五感)のうち、特に視覚に着目したものである。実験の結果、多くの部分で仮想空間と現地の経路選択結果の一致を確認したが、現実空間では水辺の有無が重要な経路選択要因であることも把握された。 (2) 感性資源データの整備と総合評価手法の提案 昨年度に整備した音環境調査による聴覚データ、GPSを用いた花木・草花調査による嗅覚データ、施設配置調査による味覚データ、今年度整備した視覚データ全てに位置座標を付与し、感性資源データの整備・統合化を行った。これにより人間の五感に着目した新たな公園整備評価手法の提案が可能となり、具体的に、感性資源データによる回遊ルート提案やリニューアル手法の提案、効果的な施設整備手法の提案を行った。 なお、研究目的の一つとして挙げられていたICタグとセンサを用いた通行人数のカウントについて、通過人数を取得するセンサ機器は一般的に市販されているが、進行方向・探知範囲の課題から、独自にシステム開発が求められることがわかった。また、その後の検討により回遊データには、通過人数だけではなく多くの属性データを含む重要性が再認識された。そのため本研究では、利用者回遊データの把握において四季を通じたアンケート調査方法を選択した。
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