研究課題/領域番号 |
18656161
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
羽山 広文 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80301935)
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研究分担者 |
繪内 正道 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00001991)
森 太郎 釧路工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (70312387)
渡邉 均 東京理科大学, 工学部, 准教授 (20439920)
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キーワード | 救急搬送データ / 入浴中の事故 / 家庭内の事故 / 住宅の室温分布 / 浴室・浴槽内の温度 / 温度のバリアフリー / 住環境計画 |
研究概要 |
住宅において、心疾患および脳血管疾患の発症は浴室およびトイレ内で多くみられ、その数は冬期に顕著となっている。一方、住宅において、階段、廊下、浴室での転倒、屋根からの転落など、怪我の発生の要因を明確にすることは、安全な住環境の形成に欠かせない。本研究では、各自治体が保有している救急搬送データ(救急車の出動記録)を用い、住宅および屋外に関わる傷病の発生個所、発生時期・時間、その種類、容態の程度などを調査分析し、傷病の発生と住環境の関係を明らかにした。また、これらの結果を用い、安全と健康を配慮し、温度のバリアフリーを実現する住宅計画・住環境計画を取りまとめた。以下に概要を示す。 1)救急搬送データ収集と住環境における疾病の発生に関する調査分析:日本の寒冷地から温暖地の救急搬送データを幅広く収集し、各種疾病の発生と発生場所を分析し、予防策に繋がる要因を明らかにした。2)救急搬送データ収集と住環境における怪我の発生に関する調査分析:日本の寒冷地から温暖地の救急搬送データを幅広く収集し、住環境における各種事故の発生と発生場所の分析結果から予防策に繋がる要因を明らかにした。3)実際の住宅内での温度分布、浴室内および浴槽内の温度に関する調査分析:熱性能の異なる種々の住宅を調査することで、住宅の熱性能、暖房設備の形態などと室温分布の関係が明確になる。一方、浴室および浴槽内の温度計測を実施した。4)浴室周りでの温熱環境の評価と室温維持に関わる解析:浴室周りの温熱環境を評価するため脱衣室、浴室、浴槽を想定した非定常伝熱モデルを作成し、実測結果から各パラメータを同定した。今後、これらの結果を用い浴槽のお湯で浴室の室温維持に必要な断熱仕様を明確にした。
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