研究課題/領域番号 |
18656167
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小篠 隆生 北海道大学, 大学院工学研究科, 助教授 (00250473)
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研究分担者 |
小林 英嗣 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (70002003)
有賀 隆 早稲田大学, 大学院理工学研究, 教授 (60303658)
坂井 猛 九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (30253496)
鶴崎 直樹 九州大学, 大学院人間環境学研究院, 講師 (20264096)
小松 尚 名古屋大学, 大学院環境学研究, 助教授 (80242840)
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キーワード | キャンパス計画 / 都市再生 / 地域再生 / 大学戦略 / 持続的発展 / 大学と地域の連携 / パートナーシップ / マネジメント |
研究概要 |
本研究の具体的目標は、多様化する大学の役割を地域社会との関係の中で、従来の人材育成や地域貢献といった内容だけではなく、地域の環境や空間といったフィジカルな面の再生についてどのような役割を果たすことができるかの可能性を検討することであった。 1.そのために、高等教育機関と地域自治体や民間企業などが連携して、都市再生を行っている事例をイギリスに求めた。それは、高等教育機関に対する財政支援の機関が大学と地域が連携して地域を再生して行こうとする大学に財政支援を行っており、高等教育機関の新たな役割を探る上で絶好の事例と考えられたからである。 2.上記の検証をするために、イギリスの当該機関の担当者と綿密な協議を行って、4つの事例と機関を選択した。ロンドン・サウスバンク大学+都市再生パートナーシップ、エセックス大学サウスエンド+テムズゲートウエイ、イングランド高等教育財政カウンシル(HEFCE)、ブラッドフォード大学+ブラッドフォード都市再生センター、クイーン・マーガレット・ユニバーシティ・カレッジである。 3.上記の大学計画担当者と地域側の計画担当者、都市再生会社などの機関の担当者のそれぞれに対して2006年10月14日〜22日に現地にてヒアリング調査、資料収集、討論を実施した。 4.大学と地域が協働し、ぞれぞれの持続的発展を目指していくプロセスは、ヒアリング結果より、(1)大学主導型、(2)大学+都市計画連動型、(3)地域・環境戦略連動型といった、3つの型に類型化することができ、それぞれ、大学やコミュニティカレッジといった高等教育機関の役割が明確に位置づけられ、地域に発展に対する重要な推進役になることが、人材育成などのソフト部分だけでなく、施設整備、環境整備などのハード部分でも期待されていることが明らかになった。 5.その結果をもとに、日本建築学会に4編の論文、国際学会に1編の論文を投稿した。
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