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2006 年度 実績報告書

津波防災レーダーシステム実現のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 18656255
研究機関横浜国立大学

研究代表者

平山 次清  横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (00018061)

研究分担者 高山 武彦  横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助手 (00303082)
平川 嘉昭  横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助手 (00345480)
キーワード舶用レーダー / 波浪計測 / 津波 / 減災
研究概要

スマトラ島沖の地震津波による大災害は記憶に新しいところであるが、わが国も繰り返し津波の被害を受けてきた。津波防災・災害の軽減の社会的要請は国際的にも非常に大きいものがある。日本の場合、発生源は沿岸もあるが遠くチリから伝播した場合もある。地震予知が可能となっていない現在地震津波災害を防ぐには発生をすばやく感知し、素早く警報を出すシステムが効果的と考えられる。
陸上での地震波の感知・警報については一部実現されつつあるが、津波については実現されていない。本研究は以上の背景から、海底に設置した圧力計、波浪探知レーダー(ここではマイクロ波レーダーを考えている)を連動させて津波を検知し素早く来襲警報を出すシステム(本研究では"津波防災レーダーシステム"と呼んでいる)の実現に向けての基礎研究を実施した。
当初レーダー搭載船舶によるPPI(平面位置指示器)画像から波浪情報を抽出する(漁業調査船を借用する)ことを主として考え、更に測量用ヘリコプターをチャーターして当該船舶の上空から撮影した航空写真と比較することを考えていたが日程の調整等の問題もあり、平成18年度は海岸のごく近くに設置したレーダーによるPPI画像の濃淡データーの波数・周波数スペクトル解析により検討した。その結果Wave Frontの探知が可能であることが判明した。ただしレーダーで波浪を検出するさい問題となるのは、海上風の無い場合である。海上風が無ければ風浪は発生しないが遠方からのウネリは伝播してくる。この場合後方散乱は無いからレーダーには波浪映像は映らない。この点については次年度の検討課題とする。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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