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2006 年度 実績報告書

植物の陸上進出において共生菌類の果たした役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18657029
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 元己  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00193524)

キーワード遺伝子 / 植物 / 進化 / ゲノム
研究概要

本研究は、植物の陸上進出と環境適応過程でどのような進化が起きたかを明らかにしようとする研究の一部である。陸上環境への適応の中で、これまであまり重視されてこなかった栄養塩類の確保という観点からアプローチしようと考えている。実際、VA菌根菌に関しては、コケ植物、シダ植物、種子植物というすべての陸上植物での共生が報告されている。本研究では、植物の陸上進出における、生物問共生の果たした重要性についての仮説の確立とその一部の検証を目的とする。そのため、コケ植物・シダ植物に加え、陸上植物の直接の祖先群であるシャジクモ類において、1)共生菌の広範囲な探索、2)共生菌の特異性・系統の解析、3)共生に関与したと推定されている遺伝子についての単離と、4)分子進化解析を行う。
本年度は、多様な陸上生物群およびシャジクモ類2種において、菌根菌が共生(寄生)しているかどうかの1次スクリーニングを行った。各植物の地下器官を、洗浄・滅菌後にDNAを抽出し、グロメロ菌門に最適化した18S rRNAプライマーセットを用いてPCRを行った。増幅した断片はSSCP法により分離し、複数のバンドが得られた場合はゲルから切り出して単離した。その結果得られたクローンのシークエンスを行い約50が菌根菌由来と判断された。これらの材料は、19年度における2次スクリーニング、すなわち本当に各植物体から得られたかどうかのチェックを行い、系統解析に用いる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Isolation of myosin XI genes from the Closterium peracerosum-strigosum-littorale complex and analysis of their expression during sexual reproduction.2006

    • 著者名/発表者名
      Hamada, S., Sekimoto, H., Tanabe, Y., Tsuchikane.Y., Ito.M.
    • 雑誌名

      J. Plant Res. 119

      ページ: 271-279

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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