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2007 年度 実績報告書

人類学的特徴を加味した新しい復顔法に関する予察的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18657078
研究機関鳥取大学

研究代表者

井上 貴央  鳥取大学, 医学部, 教授 (20116312)

研究分担者 小川 敏英  鳥取大学, 医学部, 教授 (00125709)
井上 仁  鳥取大学, 総合メディア基盤センター, 准教授 (00176439)
江田 真毅  鳥取大学, 医学部, 助教 (60452546)
キーワード復顔 / 頭蓋骨 / CT画像 / コンピュータ計測 / 古人骨 / OBJファイル / 解剖体 / 鼻根部
研究概要

現代日本人の解剖体やCT画像のデータをもとにして、顔面における皮膚の厚みを計測し、最新のコンピュータグラフィックス技術を用いて三次元的な復顔を行う方法を検討するものである。CT画像を撮影し、これまで人類学で用いられてきた指標をもとに、皮膚の厚みを算出することを試みたが、一部の指標点においてはCT上認識できたが、かなり量の点について特定することは難しかった。頭蓋の三次元的グラフィックスにおいては、微小な縫合を認識することは量不可能であり、CT画像からの復顔は困難であった。また、解剖体10体について、鼻根部を中心に、これまで報告されていなかった皮膚の厚みのデータを得た。岡山県から出土した弥生人骨を回転台に載せ、10〜20度回転させながら撮影して、コンピュータソフト「iModeller」を用いて三次元像を得た。これは、3DモデルだけでなくUVWファイルはコンピュータ画面上でマウスでもって回転させることができ、頭蓋の三次元的形状を視覚的に理解するには有効な手段であった。「iModeller」で得られた情報にはポリゴンデータが含まれており、OBJファイルに変換することが可能で、コンピュータグラフィックスの「modo301」に読み込ませることができた。しかし、詳細に見ると、うまくデータが生成されていない箇所が多々あることが分かり、「iModeller」上でポリゴン数を変更したりして、ポリゴンの均一化を図ったが、頭蓋のゆがみは解消できなかった。これは、「iModeller」の限界であるかもしれないが、撮影上のぶれに起因するかもしれず、引き続き検討課題とした。頭蓋に写真イメージの貼り付けは可能であったが、皮膚の厚みを貼り付けるには、ベースとなる頭蓋の三次元像にゆがみが認められたため、復顔の立体造型には至らなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 岡山市南方遺跡の9号弥生人骨の復顔について2008

    • 著者名/発表者名
      井上貴央
    • 雑誌名

      『岡山びと』岡山市デジタルミュージアム紀要 3

      ページ: 31-40

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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