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2007 年度 実績報告書

乳房炎乳汁中の催炎作用を示すラクトフェリン分子のヒト口腔内での催炎作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18658120
研究機関東北大学

研究代表者

小峯 健一  東北大学, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (90400259)

研究分担者 黒石 智誠  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30400261)
菅原 俊二  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10241639)
小林 仁  宮城大学, 食産業学部, 教授 (40234827)
キーワードラクトフェリン / 炎症 / 牛乳 / 口腔上皮細胞 / 腸管上皮細胞 / NFκB / 炎症性サイトカイン
研究概要

平成19年度においては、催炎性ラクトフェリン分子の合成ペプチドを作成し、ヒト口腔上皮株化細胞のHSC-1ならびにヒト腸管上皮株化細胞のCaco-2に対する刺激培養を行い、細胞内伝達因子の活性化に基づく炎症性サイトカインの産生誘導の増強を確認した。また、前記株化細胞を用い細胞膜の可溶化物質を作成し、催炎性ラクトフェリン分子に対する受容体をウェスタンブロッティング法により解析を行った。その結果、精製ラクトフェリンが反応しないが催炎性ラクトフェリン分子とは反応するバンドを確認することができ、現在、同定のためのアミノ酸配列解析用に必要な検体の作成中である。これら細胞株での受容体を同定後、然るべき時期に学会等での公表を行う予定である。なお、平成19年度においては、唾液中の催炎性ラクトフェリン分子の測定法について、その成果を公表しているが、本測定法はウシ乳汁中の催炎性ラクトフェリン分子の測定にも使用できることを確認している。
以上のように、本研究成果は乳製品の新たな品質管理指標となる可能性を示すとともに、ヒト口腔内や腸管における炎症の誘起や慢性化に何らかの働きを示している可能性を示唆するものと考えている。さらに本研究における成果は、国家的施策である「食の安全・安心運動」や「健康21運動」などを遂行する上で、食品として重要な位置づけをされている乳製品を提供する上で、今後重要な研究課題を提供することとなると推察される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 唾液成分を指標とした歯周病の早期判定簡易キットの開発2008

    • 著者名/発表者名
      小峯健一
    • 雑誌名

      The ANNALS of Intelligent Cosmos Academic Foundation 12巻

      ページ: 5-8

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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