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2006 年度 実績報告書

ゼブラフィッシュ遺伝子機能抑制系を用いた新規な分泌性形態形成因子遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18659021
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 信行  京都大学, 薬学研究科, 教授 (10110610)

研究分担者 三宅 歩  京都大学, 薬学研究科, 講師 (40346044)
キーワードゼブラフィッシュ / 形態形成 / 発生 / 遺伝子 / 分泌性因子
研究概要

GenBankなどのDNAデータベースにあるヒト/マウス/ゼブラフィッシュの機能不明な遺伝子がコードしていると期待されるアミノ酸配列を無作為に選択し、PSORTなどのアミノ酸配列ソフトを活用し、新規な分泌性因子遺伝子を探索した。さらに、これらの遺伝子の内、homology解析をし、酵素遺伝子である可能性のある遺伝子は除くとともに、ヒト/マウス/ゼブラフィッシュに共通に発現している遺伝子を同定した。上記により同定された遺伝子が実際に発現しているかを確認するため、ヒト/マウス/ゼブラフィッシュcDNAを鋳型にし、PCRで遺伝子を増幅し、その遺伝子の配列を確認するとともにベクターDNAを用いてクローニングした。様々な発達段階にあるマウス/ゼブラフィッシュ胎児における分泌性因子遺伝子の発現をwhole mount in situ hybridizationやsection in situ hybridization法により調べた。その発現様式から、興味深い発現様式を示す遺伝子の絞り込みを進めた。上記の研究で、興味深い発現様式を示す遺伝子の機能を抑制したゼブラフィッシュ胚を作成し、その後の発生過程を顕微鏡下で観察した。これまで、新規な分泌性遺伝子を二つ同定し、それぞれをfibin, brorinと命名した。いずれの遺伝子も培養細胞を用いた強制発現法により、その翻訳産物の分泌性を確認した。fibinは胸ビレ予定領域と前脳予定領域に発現していた。fibin機能抑制ゼブラフィッシュ胚は胸ビレの欠損と前脳の形成不全が観察された。一方、brorinは脳形成予定領域に特異的に発現していた。brorin機能抑制ゼブラフィッシュ胚は脳の形成不全が観察された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] fibin, a novel secreted lateral plate mesoderm signal, is essential for pectoral fin bud initiation in zebrafish2007

    • 著者名/発表者名
      T.Wakahara et al.
    • 雑誌名

      Dev.Biol. 303

      ページ: 527-535

  • [雑誌論文] Fgf21 is essential for hematopoiesis in zebrafish2006

    • 著者名/発表者名
      H.Yamauchi et al.
    • 雑誌名

      EMBO Reports 7

      ページ: 649-654

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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