研究課題
(1)人体組織の入手、収集、保存:日赤医療センター検査部藤原睦憲博士から供与を受けた21、18トリソミー患者各11例と非トリソミー患者11例などの分裂中期細胞標本をカルノア固定で保存した(33例)。(2)DNAの抽出と検定、サザンブロット法によるテロメア長の測定と検定:全ての細胞からDNAを抽出した。DNAは少量でジェノフィールド法によりDNAの変性を検定することはできなかった。Southern blot法により、テロメア長を求める。(3)テロメアPNAプローブを用いて各pq腕のテロメアの蛍光量を蛍光顕微鏡下CCDカメラで撮影し、TFL-Telo version2ソフトウエアーによりテロメア長に換算し、21トリソミー非トリソミー患者22例の各テロメアの長さを求めた(約22000テロメアを個別に測定)。以上の染色体を分析し、そのテロメア長と比較検討し、染色体別テロメア長を求めた。21トリソミー例で、21番染色体は、他の染色体のテロメアと比較して有意差はなかった。pq腕上のテロメア長には各染色体で有意差を認めなかった。(4)FISH法によるサブテロメア欠失の解析とQ-FISH法による分裂中期細胞のテロメア長の測定法:FISH法により各種のプローブ(TelVysion9q、Vysisなど)を用いて欠失を確認するために蛍光顕微鏡のフィルターを購入し準備を整えた。(5)アセチル化ヒストンH4染色により染色体の活・不活性を知るために、非固定染色体の入手が必要なことがわかった。
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Human Pathology (in press)
International Journal of Molecular Medicine 18・1
ページ: 9-16
Experimental Gerontology 41・9
ページ: 882-886