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2006 年度 実績報告書

三日熱マラリア原虫の培養系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18659118
研究機関愛媛大学

研究代表者

鳥居 本美  愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20164072)

研究分担者 金子 修  愛媛大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (50325370)
橘 真由美  愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教務職員 (00301325)
キーワード三日熱マラリア原虫 / 培養
研究概要

東南アジアを中心として、熱帯地域に流行している三日熱マラリア原虫は、培養系が確立されておらず、研究が著しく遅れている。その理由は、三日熱マラリア原虫がヒト幼若赤血球にのみ感染し、培養のための十分な幼若赤血球の入手が困難であるためである。そこで、本研究では、全てのステージのヒト赤血球に感染し、培養系が確立している熱帯熱マラリア原虫の赤血球侵入リガンドを三日熱マラリア原虫に遺伝子導入することで、全てのステージの赤血球に侵入ができる三日熱マラリア原虫を作成し、未確立の三日熱マラリア原虫の培養系の確立を目指して本研究を実施している。本年度は、(1)三日熱マラリア原虫への遺伝子導入条件の検討、および、(2)熱帯熱マラリア原虫のリガンドを発現する三日熱マラリア原虫用コンストラクトの作成を行った。実験開始後、米国の研究グループからサルの実験系を用いて三日熱マラリア原虫への遺伝子導入に成功したという報告が出たため、この情報を考慮したコンストラクトを作成した。このコンストラクトを用いて三日熱マラリア原虫への遺伝子導入を培養系で行った。熱帯熱マラリア原虫の系では、赤血球に遺伝子導入を行った後7日間保存し、その後に熱帯熱マラリア原虫に感染させても外来遺伝子を50%発現することを予備実験で確認できたため、タイのバンコクで幼若赤血球にプラスミドを遺伝子導入し、流行地に持参し、そこで分離した三日熱マラリア原虫と混ぜて培養を行った。プラスミドを取り込んだ原虫は、増殖効率が高くなり経過と共に増殖が見られることが予想されるが、現在のところ、このような原虫の出現は見られていない。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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