研究課題
HBV-small S(SS)蛋白の粒子外領域を異種蛋白で入れ替えた発現ベクターの構築と培養細胞系での発現及び粒子形成能について検討した。1)SS蛋白N端のシグナル部分-異種蛋白粒子外領域-SS膜貫通領域の哺乳類発現ベクターの構築.異種蛋白粒子外領域をカセットでかつ3つの読み取り枠に対応できるようなデザイン-SS蛋白N端のシグナル部分-タグ(HAやFLAGなど)マルチクローニングサイト(MCS)-SS膜貫通領域からなるベクターを3種の読み取り枠で構成する。これを培養細胞発現プロモーター下流に導入して異種蛋白粒子形成HBs発現ベクター(heterologous protein expression HBs vector=hpHBsベクター)を構築した。2)培養細胞への導入と発現上記のベクターを培養細胞ヘトランスフェクションし細胞内、細胞外における蛋白産生能をウェスタンプロット法で検討した。結果として上記発現ベクターによる目的蛋白の発現は極めて悪いことが解った。別途作製した単純にHBsのN末にマルチクローニングサイトを付加した構築(約70アミノ酸の付加)、FLAGなどの短いタグの付加(約20アミノ酸)、C末にV5・His6の付加(約20アミノ酸)の構築のうち、前2者で良好な発現がみられた。現在、このコンスロラクションを基礎に異種蛋白の挿入・発現、粒子形成の検討を行っている。
すべて 2006
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