研究課題/領域番号 |
18659163
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
上平 憲 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (80108290)
|
研究分担者 |
山田 恭暉 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 准教授 (60145232)
長谷川 寛雄 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教 (00398166)
|
キーワード | immunology / dendritic cell / Treg cell / laboratory test / phagocyte |
研究概要 |
末梢血液細胞・特に樹伏細胞などの白血球系の機能解析を介して、ヒトの個体レベルの免疫学的評価法の模索を開始した。 開始に当たり、世界の文献の収集や方向性を検討し、樹状細胞や好中球機能を動的に観察することで従来とは全く異質の方法を考慮した。 1)研究素材となる最近我々が樹立した樹状細胞株CAL-1を順調に継代し、世界の研究者に提供した。 2)樹状細胞一細胞の詳細な解析を行うために、細胞にダメージを与えずに継続的に観察可能な小型の培養装置を用いて、樹状細胞1細胞の長時間観察システムを構築した。 3)高解像度の画像取得システムおよび詳細な画像処理が可能な解析システムを導入し、記録した画像を再構成した。動画の情報として細胞の運動を解析することや、デジタル処理した画像から、経時的な細胞の位置情報や形態の変化を数値として評価を行った。 4)臨床応用が容易である末梢血の樹状細胞の運動機能を経時的に観察評価し、ヒト末梢血樹状細の運動機能データベースを作成した。それをもとに、感染性の微生物である肺炎球菌や緑膿菌を共培養した際の、樹状細胞の運動機能の評価を行い、感染症発生時の樹状細胞の運動パターンを解析した。 5)樹状細胞に対する抗原刺激によって、細胞の形態、運動機能にいかなる変化が生じるかを評価する方法を開発し、樹状細胞1細胞の貪食応答を計測した。 次年度は、これらの細胞レベルの機能が個体レベルの機能をどのように反映するかの評価法を模索したい。
|