研究課題
培養神経細胞SH-SY5を用いて6-ヒドロキシドーパミンによる酸化ストレスがカルシウム存在下でPeptydilarginedeiminase(PAD)を活性化し、シトルリン化を生ずることを証明した。現在、このシトルリン化された分子の同定をプロテオーム解析および質量分析機による解析を行っている。レチノイン酸処理によりSH-SY5にはPADの発現が亢進することがわかった。しかし酸化ストレスによってはPAD発現が亢進しないことが明らかとなった。また初代培養神経細胞においても同様の治験が得られており、アルツハイマー病脳に於けるシトルリン化分子の増加を説明できる現象と考えられる。ヒトPADを遺伝子組み換え技術により作製した。その組み替え蛋白質の活性はin vitroで種々の分子をシトルリン化することを確認している。これらの組み替え蛋白を用いてヒトの各サブタイプに対する抗体を作製して血中レベルでの測定系を開発している。現在、収集している健常者と多様な患者血清中のPADの定量化を行う予定である。
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