研究概要 |
ラット腸骨リンパ節細胞とミエローマ細胞の融合によるモノクローナル抗体産生細胞を作成し、Helicobacter属のdetergent extract (whole body, outer membrane, cytosolなど)のWestern blottingによるスクリーニングを行ってH.hepaticus特異的抗体産生細胞を選択し、最も感度・特異度の優れているハイブリドーマを使用して、モノクローナル抗体の測定系を開発した。それを用いて、年齢別の感染率の比較を行い、H.pylori感染に見られるような年齢層別の抗体陽性率の違いが見られるかどうか、また、H.pylori感染者と非感染者との間でH.hepaticus特異的抗体陽性率の比較を行うことにより、H.hepaticusの感染経路にっいて検討し、アメリカ消化器病学会(Los Angels)で結果を報告した。 さらに膵・胆道疾患患者の血清を用いて、H.hepaticus特異的抗原を認識する抗体が陽性である割合が胆道癌、胆石症患者において比較的高いのに対し、膵癌患者では低いことを明らかにし、国際肝胆膵学会(Edinburgh)で結果を報告した。
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