研究課題
本研究では、地域住民を対象に、睡眠呼吸障害スクリーニング検査および尿中cGMP排出量をしらべ、睡眠呼吸障害の重症度と血管内皮機能障害の関連性を調べることを目的とする。平成19年度については、対象地域である秋田県I町(人口7千人)、茨城県C市K地区(人口1.7万人)、大阪府Y市M地区(人口2.3万人)において循環器検診受診者の中から、40〜69歳男女を対象に、睡眠呼吸障害を検査するパルスオキシメトリ検査を実施した。このパルスオキシメトリの結果と既に24時間蓄尿検査を実施した対象者の結果と突合せを行っている。現在、秋田県I町の対象者250人、茨城県C市K地区の対象者200人、大阪府Y市M地区の対象者270人の計720人分の3%ODI値(末梢動脈血酸素飽和度曲線において直前値に比べ3%以上低下し元の数値に戻った1時間あたりの回数を用いて睡眠呼吸障害程度を判断する)を測定済みである。尿中cGMPの排泄量はこれから測定を実施する予定である。平成17年までにパルスオキシメトリ検査と24時間蓄尿検査を同時に実施した男女約600人の尿サンプル(-80℃にて保存されている)については、尿中cGMPの排泄量は既に測定し、これからデータ整理、分析に進む予定である。地域住民女性における日中の眠気を伴う睡眠呼吸障害と血圧との関連について英文誌に掲載された。そこから得られた結果では、一般日本人女性においては、睡眠呼吸障害の重症度と日中の過剰な眠気および高血圧の両方と著明な関連が明らかになった。
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