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2006 年度 実績報告書

突然死の法医診断と心臓突然死予防策の確立を目指したDNA指標の分子法医学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18659193
研究機関京都大学

研究代表者

玉木 敬二  京都大学, 医学研究科, 教授 (90217175)

研究分担者 小泉 昭夫  京都大学, 医学研究科, 教授 (50124574)
鶴山 竜昭  京都大学, 医学研究科, 講師 (00303842)
飯野 守男  京都大学, 医学研究科, 助手 (80362466)
奥野 知子  京都大学, 医学研究科, 助手 (30288386)
キーワード突然死 / Burugada症候群 / SUNDS
研究概要

人がある日突然死亡することは衝撃的であり、遺された家族や社会に与える影響ははかりしれない。法医学において、そのような人の突然死に遭遇した場合、何よりもその死の分析とくに死の原因(死因)の決定(法医診断)が最も重要となってくる。突然死の数は、おおよそ年間10万人弱とされており、このうち、心疾患は約6、7割を占めている。とりわけ、わが国では欧米と異なり、特に夜間安静時に多く発症する特徴的なものが知られている。このような事例を渡辺は、青壮年急死症候群(Sudden Manhood Death Syndrome, SMDS)と呼称して報告しているが、これは従来より"ポックリ病"と東京都監察医務院で称されていた病態であったが、その実態は長らく不明であった。この病因として、刺激伝導系の異常、自律神経系の異常などが想定されているが、いずれの場合も確固たる検証所見に乏しく長らく混沌としていた。一方、疾病の分子病理学的病態解明手法の発展に伴い、青壮年急死症候群は青壮年男子の夜間突然の「急性心機能不全」による死亡には、致死性不整脈を引き起こすような心筋イオンチャネルの異常が含まれている可能性が指摘された。
平成18年度は、実際の突然死例において、心筋イオンチャネル遺伝子であるSCN5Aの全エクソンについて、WAVE法による変異または多型解析を行った。心臓突然死例と目されるが、明確な死因を判定できない例について、解剖時採取した血液よりDNAを抽出後、PCRにて28個の各エクソンを増幅後、多型の有無を確認したところ、全例で明確な変異は認められなかった。現在はKCNQ1遺伝子の全エクソン検索を開始しており、約半分が終了している。今回は他の心筋イオンチャネル遺伝子の検索を含め計10遺伝子の検索を実施する予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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