研究課題/領域番号 |
18659208
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
清原 達也 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50322178)
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研究分担者 |
船橋 徹 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60243234)
筒井 秀作 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10359846)
渡部 健二 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50379244)
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キーワード | 急性膵炎 / セルレイン膵炎 / アディポネクチン / マウス |
研究概要 |
1)アディポネクチン欠損マウスにおける実験的急性膵炎の発症(筒井、渡部) アディポネクチンの不足が膵炎を悪化させるかについて知見を得るために、アディポネクチン欠損マウスおよび正常マウス(C57BL/6J)にcerulein膵炎を発症させた。先ずパイロットスタディとして10〜12週令の雄性マウスの腹腔内にceruleinを反復投与し、膵臓の病理組織学的変化および血清アミラーゼ値を重症度の指標として、急性膵炎発症の至適条件を設定した。次に食餌条件を変えながらアディポネクチン欠損マウスおよび正常マウスで比較検討した結果、高脂肪食によってアディポネクチン欠損マウスの膵炎がより重症化することを見出した。アディポネクチン欠損による膵炎重症化の分子基盤を解明するために、現在、膵組織のサイトカインmRNAなどの解析を進めている。 2)アディポネクチン過剰発現による急性膵炎の治療効果の検討(船橋、渡部) 膵炎におけるアディポネクチンの治療的応用への基礎研究として、アディポネクチン欠損マウスのcerulein膵炎モデルにアディポネクチン遺伝子を組み込んだアデノウィルスを投与し、アディポネクチンを過剰発現させてその治療的効果を検討することを試みた。アディポネクチン遺伝子を組み込んだアデノウィルスと、コントロールとしてLacZ遺伝子を組み込んだアデノウィルスを作成し、アディポネクチン欠損マウスと正常マウスのそれぞれにアデノウィルスを投与し、アディポネクチン遺伝子とLacZ遺伝子の発現を確認した。現在、4群のマウス(マウス2種類x遺伝子2種類)に脂肪食負荷を組み合わせながら膵炎の発症およびその重症度の解析を進めている。
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