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2007 年度 実績報告書

消化管における酸感受性イオンチャネルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18659213
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

島田 昌一  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20216063)

研究分担者 城 卓志  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30231369)
鵜川 眞也  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (20326135)
石田 雄介  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (30381809)
キーワード内科 / 消化管 / TRPV1 / 酸感受性イオンチャネル / 上皮性ナトリウムチャネル
研究概要

本研究では消化管において、それぞれの酸感受性イオンチャネルがどの様な部位に局在し、pHのセンシングに関与しているかについて検討した。消化管では摂食時や空腹時に管腔内の食物量に応じて胃酸の分泌、粘液の分泌等が適切に調節され、食物の消化を促進すると同時に消化管自身が酸によって障害されないように制御されている。このような消化管内の酸の適切なバランスを制御するためには、酸のセンサーが重要な役割を果たしていると考えられる。我々は消化管の酸のセンシングに関与している分子の一つとして、食道粘膜上皮細胞では上皮性ナトリウムチャネルのδサブユニットが存在していることを見いだした。また粘膜固有層に分布する酸感受性の神経終末としてはacid sensing ion channels(ASICs)やtransient receptor potential channel-vanilloid subfamily member 1(TRPV1)を発現する神経を認めた。これらの酸のセンサーを発現する神経終末は、迷走神経と脊髄神経に由来するものであった。さらに我々は、6-amidino-2-naphthyl p-guanidinobenzoate dimethanesulfonateがASICsの選択的阻害薬として作用することをアフリカツメガエル卵母細胞発現系を用いて証明した。この薬剤は、酸感受性イオンチャネルが消化管での酸のセンシングにどの様に関与しているのかを薬理実験や生理実験を通して解析するための有力なツールとなる可能性がある。また、この薬剤の研究は、酸による内臓痛に対する鎮痛薬の開発にもつながると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Nafamostat mesilate reversibly blocks acid-sensing ion channel currents.2007

    • 著者名/発表者名
      Ugawa S, et. al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 363

      ページ: 203-208

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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