1.CCSPプロモーターならびにSP-Cプロモーター依存性GFP発現プラスミドの作製 ヒト由来CCSPならびにSP-Cプロモーターを組み込んだプラスミド(TgCCSP-iNOSならびにSP-C-iNOS)を鋳型に用い、PCRによりCCSPならびにSP-Cプロモーター部分を増幅した。両端を制限酵素処理し、phrGFPプラスミド(STRATAGENE社)へサブクローニングした(phrGFP-CCSPならびにphrGFP-SP-C)。phrGFP-CCSPのCCSPプロモーター依存性GFP発現は、NCI-H441細胞(CCSP陽性)ならびにPC-9細胞(CCSP陰性)へphrGFP-CCSPをリポフェクションし、NCI-H441細胞におけるGFPの陽性ならびにPC-9におけるGFPの陰性にて確認した。phrGFP-GFPはSP-Cを発現する細胞が入手できなかったため、phrGFP-GFPのSP-Cプロモーター領域のシークエンスを行い、報告されているSP-Cプロモーターの配列と一致することを確認した。 2.CCSPプロモーターならびにSP-Cプロモーター依存性GFP発現トランスジェニックマウス(CCSP/GFPマウスならびにSP-C/GFPマウス)の作成 phrGFP-CCSPならびにphrGFP-SP-Cをエンドトキシン除去プラスミド精製キットにて精製し、線状化後、理化学研究所発生再生科学総合研究センター変異マウス開発チームへ送付し、C57BL/6マウス受精卵へのマイクロインジェクションを依頼した。現在、CCSP/GFPマウスにおいては58匹、SP-C/GFPマウスにおいては19匹、仔マウスが誕生しており、今後サザンハイブリダイゼーションによりトランスジーンの有無ならびにコピー数を確認し、交配する予定である。
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