研究概要 |
1,バルーン付きカテーテルの作成 循環器領域で使用している血管内超音波カテーテルをそのまま気管支鏡に使用するために、特別な外筒の制作を開始した。血管内超音波カテーテルが血液などの液体で周囲が満たされるのを前提として作成されている一方、気管支内は気体で満たされており超音波による解析は気体中では不可能なため、カテーテルの先端に生理食塩水をためるためのバルーンを取り付け、超音波プローブの先端がそのバルーンの中心に位置するようカテーテルの長さを調節した。バルーンの大きさを気管支のサイズに調節するとともに、気管支内を損傷させないことに注意を払った。 2,解析プログラム初期設定の検討 気管支から収集された超音波後方散乱波を冠動脈内超音波解析で使用している装置で解析できるよう初期設定(減衰や解析周波数の設定など)を調節するために、パーソナルコンピューターに解析プログラムをインストールし初期設定の検討を始めた。 3,超音波後方散乱波と気管支組織の比較 気管支病変部位からの超音波後方散乱波のIntegrated backscatter(IB)値を生検あるいは手術後標本から得られた画像と比較検討し、各IB値がどのような気管支組織に対応するかの検討を始めた。
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