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2006 年度 実績報告書

多発奇形症候群責任遺伝子群の組織特異的発現機構の解明:比較ゲノム学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 18659307
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小崎 健次郎  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (30234743)

キーワードゲノム / 発生生物学 / ニワトリ胚 / 多発奇形症候群 / エンハンサー
研究概要

比較ゲノム学的検討は、形態形成遺伝子の時期・部位特異的な遺伝子発現を規定する遺伝子配列を同定するために効果的な方法であると期待されている。種間で高度に保存された非翻訳領域(Conserved non-coding element、以下 CNE)の配列が候補領域と考えられる。
本研究では、Townes-Brocks症候群の原因遺伝子SALL1の遺伝子内のCNEの系統的な検討を行った。CNEに相当するDNA断片をGFPと最小プロモータを有するレポーターカセットに挿入し、初期ニワトリ胚(gastrula期,neurula期,pharyngula期)にエレクトロポレーション法によって遺伝子導入した。複数のCNEについて検討を行った結果、443塩基対長のCNEが、組織特異的なエンハンサー活性を有することを示した。neurula期には前脳に、pharyngula期にはanterior neural ridgeにGFP蛍光を認めた。anterior neural ridgeは前脳発生におけるシグナリング・センターと考えられている重要な部位である。さらにエンハンサーエレメントが遺伝子発現を規定している領域と内在性遺伝子発現領域を比較するため、in situ hybridization法によるニワトリSALL1遺伝子発現パターンの検討を行った。ニワトリ胚におけるin situ hybridizationを行う際のクローンとして、英国MRCのニワトリESTライブラリークローンを利用した。in situ hybridization法により胎生期中枢神経系におけるSALL1遺伝子発現を確認することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of a prosencephalic-specific enhancer of SALL1 : Comparative genomic approach using the chick embryo.

    • 著者名/発表者名
      Izumi, K., Aramaki, M., Kimura, T., Naito, Y., Udaka, T., Uchikawa, M., Kondoh, H., Suzuki, H., Cho, G., Okada, Y., Takahashi, T., Golden, JA., Kosaki, K.
    • 雑誌名

      Pediatric Research (In press)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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