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2006 年度 実績報告書

大腿骨頭の局所血流量を評価する新たな磁気共鳴パラメータ開発

研究課題

研究課題/領域番号 18659350
研究機関九州大学

研究代表者

本田 浩  九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (90145433)

研究分担者 畠中 正光  九州大学, 大学病院, 助教授 (40253413)
薮内 英剛  九州大学, 大学病院, 助手 (70380623)
キーワード大腿骨頭壊死 / MR / 緩和時間 / 拡散 / 血流
研究概要

(方法)
若年男性を被験者として、1.5T-MRI装置(Philips, Achieva)を用いて、Spin Echo法にてEcho timeを変化させて(Repetition time 2000 msec, Echo time 20-120 msec)、大腿骨頭にRegion of Interest(ROI)を設定し、ROIのSignal intensityの変化を以下の数式にfittingし、T2緩和時間の測定を行った。
SI=Me-(TE/T2)SI : Signal intensity M : Spin density TE : Echo time T2 : T2緩和時間
頭側の総腸骨動脈に対しSaturation pulseを印加した場合と印加しなかった場合とでT2緩和時間を比較検討した。
(結果)
Saturation pulseを印加しない場合では、T2緩和時間は129.1±1.Omsecであったが、saturation pulseを印加した場合は、127.2±0.8msecと、T2緩和時間は2msec程度短縮した。
(考察)
血液のT2緩和時間は比較的長いと考えられるので、Saturation pulse印加によって流入する血液のSignal intensityが低下したために、全体としてT2緩和時間の短縮が生じたと推定される。したがって、動脈の上流側へのSaturation pulse印加の有無によるT2緩和時間の違いは、血流量を推定するパラメータとして利用できる可能性が考えられる。
しかし、T2緩和時間の差は1.5%程度と、僅かであり、現在の方法のままでは臨床への応用は困難と考えられ、計測方法の改良を重ねている。一案として、心臓で使われているBlack blood imagingを応用し、血液のT1緩和を利用して血液の信号を抑制する方法の有無によるT2緩和時間の違いやSignal intensity自体の違いを利用する方法について検討を始めている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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