研究課題
本研究の目的は、消化器癌、特にその中でも予後不良である胆道、膵臓腫瘍における化学療法の有効性を高め、外科的切除と併せたより効率的な集学的治療方法を開発することにより、これらの疾患の治療成績を向上させることである。また、本研究では化学療法の効果を左右する腫瘍側因子を発見し、その抗癌剤耐性獲得機構を解明することを目的とする。本研究の発想に至った最大の理由は、現在の治療成績が惨憺たる膵臓、胆道腫瘍の治療成績を何とか向上させたいためである。抗癌剤の効果がないと予見されるような症例にに対しても将来的に化学療法を応用できる可能性がある。以上のような想定の下に本研究を科学研究費の補助のもと進めていきたいと考えている。1、二次元電気泳動法による抗癌剤耐性細胞株と野生株の蛋白質発現比較。膵癌細胞株であMiaPACA-2を使い、Gemcitabine耐性株を作成。2、候補蛋白質の膵臓癌における発現の検討と臨床経過の解析。選択された候補遺伝子の膵癌組織での発現をまず免疫染色法により検討。3、in vitroにおける候補蛋白質による抗癌剤耐性獲得の分子機構の解明。蛋白質が、どのような分子機構を通して抗癌剤耐性機能を発揮しているかを検討。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (4件)
Journal of the American college of surgeons 202
ページ: 87
Annual Review消化器 1
ページ: 195
American Journal of Gastroenterology 101
ページ: 1601
外科治療 92
ページ: 362