研究課題/領域番号 |
18659399
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
井口 篤志 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90222851)
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研究分担者 |
赤坂 純逸 東北大学, 病院, 助教 (80343044)
川本 俊輔 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20400244)
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キーワード | ペースメーカー / 遺伝子導入 / HCN2チャンネル / 間葉系幹細胞 / MSCBM / 細胞培養 |
研究概要 |
引き続き、動物実験で、バイオロジカルペースメーカの機能を確認する方法を確立するための実験を行なった。ブタに前処置としてケタラールを筋注し、気管内挿管後、調節呼吸を行なった。無菌的に胸骨正中切開を行ない、心膜縦切開で心臓に到達した。心膜、胸骨を閉鎖して、動物が回復するまで経過を観察した。約2週間後に同様の方法で麻酔をかけて気管内挿管し、両速の頸部迷走神経を剥離した。迷走神経を電気的に刺激することにより、自己洞調律が停止することを確認した。この方法でバイオロジカルペースメーカを移植して、細胞移植によるペーシングの効果を検討する。前年度から継続し、遺伝子導入実験をおこなうために必要な手続きを完了した。「遺伝子組換え実験計画申請書」を作成し、ペースメーカー遺伝子HCN2をmesenchymal stem cellに導入し、HCN2チャンネルの機能を発現することを確認する実験について、この実験に使用する実験室、実験区画、実験区域、飼育区画についてそれぞれ申請したものについて実際の施設の妥当性を検討した。Human mesenchymal stem cellは商業ベースで販売されているものを入手し、培養iは37℃、湿度90%、5%二酸化炭素のもとで培養することを昨年既に計画していた。しかし、このメディウムの調整を行ない、前年度、前々年度に引き続き、この培地での細胞の増殖培養を検討したが、細胞培養の段階で充分な結果をだせなかった。
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