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2006 年度 実績報告書

ナノ粒子・収束超音波を用にた新しい脳腫瘍治療システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18659414
研究機関東京大学

研究代表者

森田 明夫  東京大学, 医学部附属病院, 医員 (60302725)

研究分担者 楚良 繁雄  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60359627)
田中 実  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50332581)
鎌田 恭輔  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80372374)
稲生 靖  東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (50372371)
松本 洋一郎  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60111473)
キーワード収束超音波 / ナノ粒子 / 脳腫瘍 / 頭蓋骨 / 化学療法 / マイクロバブル / HIFU / 超音波
研究概要

本研究では収束超音波(以下HIFU)を脳神経外科領域に応用するための基礎研究を行った。
収束超音波は現在前立腺癌や子宮筋腫などの腫瘍に応用され始めている。超音波で画像化できれば切開などの手術操作を加えずに対象組織を凝固変性することができる、また放射線等とことなり繰り返し何度でも治療を行うことができるため、有望な低侵襲治療として注目されている。しかし脳神経外科領域においては頭蓋骨があるため超音波がとおらず、病変の画像化、また治療が困難である。そこでA)治療効果を高める手段として造影剤を用いること。またB)その造影剤の中に化学療法剤などの2次的効果上げる物質を入れること。C)これまでの超音波造影剤はマイクロバブルであるがこれは脳腫瘍内にはいることがすくない。そこで低沸点で気化する物質を中心構造としたナノ粒子を作成し、それが腫瘍内に入った際に、映像化そして超音波治療、化学療法剤導入を行うということを考えている。さらにD)ナノ粒子表面には抗腫瘍抗体を吸着さえ、ナノ粒子の標的を腫瘍に集中させるシステムを考案した。
日立中央研究所で作成しつつあるナノ粒子の作成および標的細胞抗体の作成が大幅に遅れており、今回の研究期間内にはナノ粒子を用いた実験は不可能となった。
そこで本研究ではHIFUの脳神経外科領域における治療開発の基礎として、脳内にどのようにすればHIFUによる凝固巣を作ることができ、造影剤によりどのような効果が得られるかを検討することとした。
今年度は画像を捉えHIFU照射を行う機器の作成と準備を行い、平成19年度に大型動物による実験を推進することとした。

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公開日: 2010-02-01   更新日: 2016-04-21  

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