平成18年度において、脳血管平滑筋myogenic toneを測定するために、脳血管を設置するチャンバー(LSI Single Vessel Chamber CH/1)を購入し、システムが完成した。現在、正常ラット脳血管と正常ウサギ脳血管を用いて、脳血管径のデーターを調整中である。くも膜下出血後の脳血管攣縮ヒトザンプルが入手でき次第、特異的R型カルシウムチャネルブロッカーのSNX-482に対する反応を観察できる。 さらに平成18年庶において、くも膜下出面以外の疾患で得たヒトの正常脳血管、脳実質をRNA laterに保存している。また、平成18年度に検討されたヒトL型とR型カルシウムチャネルのプライマーを設定している。R型α1Eは、GenBank Accession no.NM000721 sense nucleotides 5547〜5567 5'-GTACGGTCATCGACTCCTGT-3' antisense nucleotides 5769〜5589 5'-UTAAAACGGGTGTCAGTCCA-3'、L型α1Cとして、GenBank Accession no.NM000719 sense nucleotides 9020〜90405'-GAGGAAAGAGGTAGGGAAGG-3' antisense nucleotides 9261〜9281 5'-GTTTCGTCAGGGAAAAGTVG-3'である。 今後、くも膜下出血後の脳血管攣縮ヒトサンプルが入手されれば、正常脳血管と同時に、L型カルシウムチャネルの存在、くも膜下出血後の脳血管にのみにR型カルシウムチャネルの発現が確認されることが期待される。
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